やっぱりアメブロに帰ります
やっぱり、本ブログ「ココログ」はあきらめ、アメブロに戻ろうと思います。
http://ameblo.jp/hainanshifandaxuenaka/
であります。それにしてもベタなURLだね、どうも。
理由は、複数の方から、「コメントを拒否されるし、それ以外にもリンクの不備があるようだが?」というご指摘を受けたからであります。通りすがりの方ではなく直接に存じ上げている、あるいは同職だったり同国に滞在していて直接に近い密度で存じ上げている方なので、その方のご意見を時に拝聴できないことがあるというのはまず失礼だし、次に「もったいない。」
アメブロに帰ります。
さて。
2年生に、「我が故郷を語る」という作文を書くように指示。
書き方なんか指示しないで、まずは故郷を語って下さい、というのであります。
もちろん、中国人ですから、どの地方の出身者も褒めて自慢して賞賛して懐かしんで称揚して……って、みんなおなじ意味ですけど、まぁ故郷に対しては絶大の信頼を寄せているわけであります。
ある人はこう語ります。
私の故郷は河南省信陽だ。私にはそこは一番きれいなところだと思える。
春が来て、柳の芽が出る。それから、桜、杏と桃花などが次から次へと咲いてくる。風になびいている柳の枝に姿を表す小動物たちが加わって、なんと生気があふれる春だろう。夏には緑の稲田が道路の両側に並んでいる。このような景色を見ると、あなたも爽やかな印象を受けるだろう。秋になると、人々は黄金色の稲田でずっしり重い稲穂を刈り入れる。豊作の喜悦があちこちに溢れる。冬といえば、木の葉がだんだん落ちて、すっかり禿げている木の幹が残る。雪が降るたびに一切が白くなる。真っ白い氷雪の世界が目に入る。
私の故郷は景色が美しくて、空気も奇麗だ。私にはここはどんなところより美しい。私がその地で生まれその地で育ったからだ。
……またとない桃源郷であります。このように書かれると私も行きたくなる。住みたくなる。そこに骨を埋めたくなる。「人間到る処青山あり」の「青山」というのは死に場所でありますが、私もその時が来たらそこで静かに横たわりたい。
他にも。
李白、蘇軾、鄧小平の出身地です。
峨眉山という天下の名山があります。この山を一目みた人は生涯その感動を忘れることがありません。
住んでいる人間はみな熱情で隣人にも未知の人にも優しいです。
……故郷を誇れる、というのは大事な事であります。故郷を誇れない人は、他の地方も愛せない、と私は固く信じております。アメリカが好きだ、アメリカの歌も映画も何もかも好きだ、という人が仮にいたとして、その人が、生まれ育った日本への愛をベースにそれを言うなら理解できるが、日本が嫌いでアメリカを賞賛するという人は私の理解を超えている。幸い、私はそういう人に会ったことがない。
中国の人がほぼ1人の例外もなく「好きだ」というものが2つあります。
旅行と、映画であります。
自分の生地を愛する。全身全霊を込めて賞賛する。作文にも書く。その上で、他の地方へ出かけて見聞を広める。もちろんその地方と人々に対しても賞賛と共感を惜しまない。ただ、ベースには故郷への愛がある。
私は、中国の人が時に自国をぼろくそに言うのを知っております。しかしそう言いながら、心の底では中国が大好きだと思っていることも知っている。それが健全というものであります。
中国に住んで2年半。
心の底から、「良かった」と思うことがある。それは、日本という国に対する愛着が以前より強くなったことだ。この国を侮辱する人間は許せない。歪んだ、あるいは政治的にバイアスのかかった歴史観に基づき、70年前の罪を詫びよ、土下座せよ、と恫喝する人は私の理解を超えている。そういう人が仮に「いる」として、その発言のベースに自国に対する愛着があるのかどうか、わたしにはわからない。自国に対する愛着のない人は他国の人の愛国心の世界に踏み込んで恥じない、のではないだろうかと思う。それは、科学的・理性的に領土の問題を論議するのとは別のことだ。
幸い、そういう人に私は「直接には」会わない。そんな人は現実にはいないのかもしれない。
« ウミガメ保護組織の情報 | トップページ | コメントありがとうございます~中国からはコメント返礼不可なので »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- やっぱりアメブロに帰ります(2015.04.02)
- ウミガメ保護組織の情報(2015.03.31)
- 外国人と会話。私の……日本人の?……悪い「くせ」(2015.03.29)
- 携帯電話会社「中国移動」から押金を全額返金される…何か不思議?(2015.03.28)
- 近代化とは「洗練」のこと。私もビザとビデの区別ぐらいはわかる人間に……(2015.03.27)
コメント
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/589238/61377292
この記事へのトラックバック一覧です: やっぱりアメブロに帰ります:
海師大の日本語老師 こんにちは
3月から8月まで留学する老学生、村田です。
海南島が大好きで2年前にも学習しました。
大連、海南、雲南、広西そしてまた海南です。
今回お会いできるといいですね。教育中心の孫丹老師に聞いてください。
あなた様の学生と交流したいです。
今朝、神奈川県秦野市は雪です。!裏山の丹沢が雪化粧でキレイ。
海口との温度差10度以上ブルブル~。
再見 村田厚子
投稿: 村田厚子 | 2016年2月25日 (木) 08時11分