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2014年12月13日 (土)

海南島五徳戦争突然の決着

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 海南島五徳戦争が突然決着しました。

 入居以来、困りごとの一つだったガスコンロの五徳。2口あるその両方が腐って鍋が載らない。更に、片方は、ガスそのものが出ない。というかツマミが廻らない。仕方なし、腐った五徳を取り払い、表へ出て石を拾って五徳の代わりに使い、入居当初から「ガスコンロそのものを取り替えるか、五徳を一つ買って下さい」とお願いしていたのですが、何度も外事処が視察に来るものの、処理してもらえないでいたのでした。そののち、五徳を売っている場所も(徒歩で10分)値段も(3元)知ったのですが、なんとなく買いそびれていたのでした。

 ある日突然、外事処事務官さんの助手さんから英語で電話ありました。「明日いらっしゃいますか? 新しいコンロを届けますが」

 半信半疑でありましたが、本当に助手さんが男の人を一人連れ、部屋に来たのでした。男の人はでっかい荷物を持っています。新品のガスコンロであります。

 おお。

 てっきり、そのまま設置してもらえるのだと思い、あらかじめ片付けてあったキッチンに案内しようと思いましたが、助手さんも男性もそのままで帰ってしまいました。

 あれ? じゃ今のは配送やさん? 取り付け業者さんは別に来るの? と思いましたが翌日になっても誰も来ない。つまり自分で設置しろと言うことだ、と納得しました。

 ドライバーとペンチを使い、古いコンロからゴムホースを取り外し、新しいのと取り替えました。生まれてこの方、死ぬほど不器用で、ナイフとフォークより難しい機械は使ったことのない(それもおぼつかない)私でありますが、ガスコンロの交換ぐらいできます。

 驚くべし、コンロの上の五徳はあんなに腐っていたのに、ゴムホースを固定していたリングは使用可能でありました。ねじ山もつぶれていませんでした。7元のラジオペンチ、同じく7元の+ドライバー、大活躍であります。ともども、日本の百円ショップの物よりしっかりしております。

 4ミリのボルトはなかば腐敗しかけていて、ここで頭をつぶすと(ビスの頭をなめる、という)また金物屋さん街をさまようことになる、と思うと1997年の2月に母親の遺骨を拾った時のように緊張しましたが、なんとかゴムホースの接続完了。

 海南島五徳戦争、圧勝とはいわんが少なくとも負けなかった。

 ただ……。

 中華料理では、とろ火というのは必要ないのだろうか。火がある程度までしか絞れない、ということが分かりました。カレーを煮ることはできない。半日豚バラ肉を煮込むことになるトンポーローもこのコンロじゃできない。試しに野菜と豚肉を煮てみると、あっというまに焦げ付きました。いっそ、プロパンボンベのほうで絞ってみるか、と思いましたが、万が一火が消えてしまったりすると海南島五徳戦争勝利の日が私の命日になる。1212日は石川五右衛門の誕生日、病院で2日生き延びると私の命日は赤穂浪士討ち入りの日、いや、有名な人喰い羆、北海道苫前六線沢の袈裟懸け銀の撃ち止めの日か、などと散文的なことを考えながら、それでも忘れずに外事処にメールを打ったのでありました。事務官さんと助手さんに、

 「新しいコンロをありがとうございました、ただ今設置、試用が終わりました。快調です。お手配に感謝申し上げます。」

 助手さんからは、「不客気!」という返信が瞬時にありましたが(夜中なのに)もちろん事務官さんからは返信無し。まぁ、来ると思ってメール打っちゃおりませんが。

 明日はトマトとタマゴの炒め物を作ろう。有名な東北料理であります。中国の人はトマトを生では食べません。

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