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2014年11月 3日 (月)

中国的バイク事情

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 海口に住み始めた当初、なかなかわからなかったのが、なぜ市内のあちこちに、暇そうな顔してバイクにまたがる男性がこんなに多いのか、ということでありました。

 それから、バイクの二人乗りが異様に多いのも不思議でありました。それも、中年のおっちゃんが若い女性を横座りさせているのであります。私は、バイクの横座りほど危険なものはないと思っております。それがずいぶん多いし、しかも関係が謎だ。親子のようで親子じゃない、恋人同士でもない、そもそもそれほど親密な感じがしない。

 ある日、海南師範大学附属中学の門前で、付属中の制服を着た学生がバイクを降りてから運転手さんに5元札と1元札を渡しているのを見て、一種の簡易タクシーみたいな送迎システムであったことを知りました。

 インドの町を大量に走っているサイクルリクシャ-と同じであります。中国のタクシーは初乗り料金が10元、それより安いのが三輪タクシー(琼海市では私も奥さんもずいぶんお世話になった)で、むき出しで風を受けて走るバイクはそれより更に安いのでありましょう。そもそも、荷物を持っていたらもう乗れない。

 バイクは判で押したように125CCで、ヤマハもあればスズキもある、SIKIFUというロゴをタンクに書いた中国産バイクもある。シキフ? どういうピンインか分からない。ちゃんとHAOLONG(好龍か?)などと堂々と中国名らしいメーカー名のもあれば、FUZUKIという、「志を高く持てよ!」と突っ込みたくなるようなバイクで商売している人もいるし、中にはHOMDAなんて、見ているこっちがひっくり返ってしまうようなメーカーもある。

 1950年代、日本には400社を越える2輪メーカーが存在しました。コレダがスズキに吸収され、目黒がカワサキに吸収され、どんどん減って生き残っているのがいわゆるビッグ4なのでありますが、いま中国で起こっていることもたぶんそれなのでありましょう。4輪メーカーは、地方でちょこちょこ農作業場を移動するような乗り物を専門的に作っているところも含めると1200社あるらしいから、バイクだって1950年代の日本の400社より、たぶん多いのでありましょう。

 それらがどんどん淘汰され、吸収合併に逢い、実力のある所だけが残る。そうやって日本のようにほんの数社だけが生き残った、という時代になった時にその数社がどの程度の「洗練」のレベルに達しているか、日本のメーカーはちゃんと危機感を持っているだろうか。

 そんなことを考えながら、日がな一日、いつつくかわからぬ客を待ち、バイクにまたがり続ける男たちの所在なげな顔を見ます。ちょっと……中国のGN125の後ろに乗ってみたいという気もあるけど、……まぁ調子に乗りすぎない方が良いな、と思い直すのであります。

 中国では125CCを超える排気量のバイクに、まずお目にかかりません。

 我が息子の話だと、ニュージーランドでもオーストラリアでも、ハヤブサであろうがニンジャ1000であろうがZX9Rであろうが日常的に道を走っているらしいのだけど、中国では本当に見ない。

 リッターバイクで疾走する快感が中国に上陸したら、と思わないでもないのであります。フェラーリやハマーは大量に走っているのだから。

 

 話を元に戻せば。

 125CCのバイクがいくらするのか。まぁ2万元ほどでありましょう。電動バイクだってかなり高いらしいから。

 おっちゃんがそれで商売する。一人の客から5元を受け取ったとして、そしてそのうちの2元が純利として、バイクを償却するのにどんだけかかるのか。

 とうていペイしないと思うのだけど、(いつでもただ待っているみたいだから)まぁ、そんな疑問も「余計なお世話」なんでしょうなぁ。

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