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2014年10月28日 (火)

海南島ゴ○○リ戦争……お食事中の方注意……

 もちろん、覚悟はしておりました。海南島のゴキブリであります。いつか出るぞ、と。正直に申し上げると、映画「ハムナプトラ」みたいに、何千、何万という数のそいつに、寝ている間にベッドを取り囲まれ、体の柔らかいところから順に食いつかれるのじゃないか、と思ったのであります。

 別にそんなことはありませんでした。一匹ずつ、礼儀正しく出てきます。対処できないほどの大群じゃありません。ただかなり大きい。「脱走と追跡のサンバ」当時の筒井康隆なら、「……優に子ども用のスリッパは越えている、そのくらい大きくて艶やかな六足歩行の敏捷な昆虫がシャワーを浴びている私の足下に押し寄せて……」とやりそうでありますが、(そしてスリッパ大のゴキブリというのをかなり覚悟したのでありますが)私の生まれ故郷・京都に出没したのとそんなに違わない、まぁほんの少しは大きいのであります。

 2年暮らしたハルピンにはゴキブリはいない。20年以上暮らした北海道にもいない。苫小牧出身の我が配偶者は、ゴキブリという生き物を知らず、京都市東山区で所帯を持った当初(村田英雄の歌かよ)「京都のコオロギは家の中にどんどん入ってくるのねぇ」などと、皇太子の奥さんしか言わないような冗談を言ってくれたのでありましたが、いずれにしても本当に久しぶりに、対面したのでありました。台所で私がこぼした食材を探し当て、カリカリと食事中だった彼にむかい、「おぉ、元気にしてたか」と思わず声をかけたのであります。

 しかし私はこれが、好きか嫌いかというと、嫌いだ。

 すぐに学校門前のスーパーへ。例によって30代なかばの、私専属の可憐な売り子さんが「今日はどうしました?」私は紙にゴキブリの絵を描いて、歩く様子を演技し、またその歩行音まで口まねして、退治したいのだ、と告げたのであります。

 ちなみに彼女は「あぁ、蟑螂ね」

 私「ジャン……」

 「あなたの家に出たのは蟑螂です。」

 私「退治する。断固退治する。」

 売り子さん「薬で追い払う、粘着性のある紙の上を歩かせて動けなくさせる、どっちの方法がいい?」

 私はすかさず、スプレーを持って口では「シューッ」と言いながら、そのジャンラン君とやらを追い回す演技をしました。殺虫スプレーなんて中国語はもちろん知らない。ひたすら、演技する。店員さん「それ何?」

 あぁ、小学校2年で児童劇団「ペチカ」に所属し、昭和30年代なかばの人気番組「走れ白バイ」に出演した往年の名子役も、その演技地に落ちたか。

 と、私専属の売り子さんを突き飛ばすようにして、別な売り子さんが私の腕を捕まえました。「こっち来るのよ!」引きずられるままついて行くと、2メートルほどの棚いっぱい、殺虫スプレーが埋め尽くしておりました。「あなたが欲しいのはこれでしょう!」

 それであります。店員さんその中から1本をとり私に押しつけ、「是が最高!」

 20元でありました。日本のスプレーよりも重い。しかし現在のレートで350円だから、日本と同じか、少し高い。

 アパートに帰って噴霧してみました。日本のそれのようにあまり広く散らばらず、あくまで一点をめざして突き進んでゆく、タレントだった頃の森田健作みたいな性格の殺虫スプレーでありました。

 蟑螂さんいつでも出てらっしゃい。一騎打ちしてさし上げます。

 でも、正直に言うと。

 これをコオロギと間違った配偶者様のことを笑えない。

 久しぶりにこれに対面した時私も間違ったのであります。

 「やぁ、こんなところにクワガタムシのメスが」

 少し大きめで、重量感があり、黒いのであります。

 え? 仕事? 仕事もしてますよぅ、プリンターがかしゃかしゃと仕事、してます。明日は朗読テストだもん。

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