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2014年10月12日 (日)

安徽省のムーさんの作文を読む

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 最初の授業で、「自己紹介をしてください」と言い、カードを配りました。「私がはやく皆さんの顔と名前を覚えるためです」。

 安徽省のムーさん(字が日本語にない)は、このように書いてきました。

 「中学時代から、日本のアニメが大好きです。日本の俳優も好きです。ですから、海南師範大学の日本語科に入ることができた時、とても嬉しかったです。それから1年、日本語を勉強してきて、心から私にたくさんの知識を与えた先生に、ありがたいの気持ちがあります。私は日本語が勉強してきて本当に良かったと思っています。日本語がずっと大好きですから、これからもっと頑張ります。」

 彼女は2年生になったばかりですから、たいしたものだと思います。他の学生も彼女ほど長くはありませんが、誠実に、日本語に対する思いを書いてくれました。ちなみに、「ありがたいの気持ちがあります」は明らかに文法的に間違っていますが、中国人には大変によくある間違いです。

 「先生、その赤いの服が素敵です」の「の」の用法の間違いですが、中国語の「的」を直訳するからかもわかりません。私が驚くのは、こういう間違いを指摘すると、一発で教室全員がその間違いをしなくなることです。これは、本当に驚きです。

 「その服は先生に似合いです」

 「日本語がもっと勉強します」

 いずれも一発で直ります。次に正しい文を書いてきた時、直りましたね、と必ず褒めます。

 安徽省のムーさんは、「日本の俳優も好きです」と書いています。教室のみんなに、「誰が好き?」と聞くと、第1位は間違いなく、木村拓哉です。私は、「すばらしい俳優だ。日本人にとっても大切な俳優だ。」「他には?」

 意外なことに(失礼)小栗旬、という答えが返ってきます。教室のみんなは口々に「対!」「好!」。

 「日本語で言ってね」と、私。彼らは「私も好きです」と言い直します。

 小栗旬? あの「荒川アンダーザブリッジ」の河童さん? うう~む、2番目は妻夫木聡と言ってほしかったな、と思うのですがもちろん言いません。

 

 生徒との対話は本当におもしろいです。

 「龍昆南路学舎で1人暮らしです」というと、「大丈夫ですか、ご飯は食べられますか?」と顔を曇らせます。

 「でも、来年2月からは奥さんと一緒に暮らせるかもしれません」というと、ぱっと顔が明るくなります。

 本気で、私の心配をしてくれているのです。

 「先生、何か困ったことがあったらすぐに電話をかけてください。先生の力になりたいです」

 黒竜江省の生徒の皆さんと、まったく変わるところ、ありません。この人間関係をベースに日本語学習に取り組んでいこうと思います。私がここにいるということは、誰かとの関係が「ある」ということです。1人で中国に来て寂しい時は……といろいろ心配をしましたが、今のところ、1秒も寂しいと思ったこと、ありません。

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