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2014年9月21日 (日)

中国のお客様来ては去り来ては去り

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 この夏、私たちは、中国人のお客様を3組、お迎えしました。

 すべて、日本に留学中の大学生です。日本で言うと大学3年生か4年生。

 一緒に、北海道の温泉に入り、(女性だったので私じゃなく奥さんが)ジンギスカンを食べ、「中国にいるときは食べたことありませんでした。日本に来て初めて食べて好きになりました」という刺身をお出しし、富良野の遅いラベンダーを観賞し、富田ファームの秋の花を見て、十勝岳を遠くから眺め、深川の某峠の名物・トトロバスで記念撮影をし、かもい岳の山頂からきれいな虹を見て、山道に、私たちの車に関係なく飛び出してくる10頭ほどのエゾシカにびっくりし、列車の旅で疲れているはずなのに居間に引き留めて深夜まで大学生活や日本語学習の話を聞きました。

 3回にわたってつとめたホームファザー、マザーでしたが、言うまでもなく緊張しました。風邪をひかせてはいけません。消化の悪いものを提供してもいけません。大事な異国のお客様です。でもその緊張は同時に楽しく、最後のお客様が出発された時には巨大な寂しさが、私たちの中に、ありました。見送りの時に我が家の玄関で、駅のホームで、感じる寂しさは本当に分厚く、もう人生で楽しいことは何もないのじゃないか、と考えてしまうほどのものでありました。

 温泉、風景鑑賞、花、北海道特有のまっすぐな道をドライブ。その中で、何が一番印象に残りましたか? という配偶者の質問に、どのお客様も口をそろえて「居間で家族の皆さんとお話ししたことです」と述べられました。

 別れてから、彼女の乗り換えの札幌駅から配偶者の携帯電話に着信がありました。

 「先生(配偶者のこと)、私は今、泣いています。下宿に帰りたくないです。これからすぐ赤平に戻りたいです。」

 配偶者がなんと返事したか、私は知りません。

 私たちは別れの時、またきっと会いましょう、ぜひまた来てくださいね、とお互いに言います。

 でも、ほとんどのお客様と、もう一度会うことはありません。

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