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2014年9月14日 (日)

話題の「昭和天皇実録」買う? 買わない?

 12千枚の文書を和綴じにした、「昭和天皇実録」が宮内庁によって公開されたということを聞きひさしぶりに興奮いたしました。将来これが刊行される際には、6万円という金額が予定されているらしい。別に高くない。過去に滝川西高校の担任クラスの全員を焼き肉屋に連れて行ったらそれぐらいの出費になった。

 買って読みたいけど私の死後3人の子どもと奥さんが処分に困るだけのような気もする。すでに処分に困る書籍というと、桂米朝編の上方落語全集、谷崎潤一郎と円地文子と与謝野晶子の源氏物語がそれに匹敵するかも。単発で万単位の出費になったのが画家ゴヤの書簡集だけど、あと高群逸枝さんの日本女性史というのもある。まぁ子ども達を戸惑わせるのも芸じゃないので、買いません。近隣の図書館で間違いなく買うだろうから、単に閲覧に通えば済む話。

 文藝春秋の10月号がこれについて特集していたので、さっそく砂川のいわた書店さんに取り置きしてもらい、読んでみました。特集記事で強調されていたのは、人間・昭和天皇が、いかに平和と日本国民の生命尊重に腐心しておられたかということ。あらためて、昭和の戦争というのは止めようとする天皇を無視して軍部(とくに陸軍)が暴走してあの悲惨を招いたのだというふうに読める。

 そのなかで、あえて一番天皇が心を痛めたできごと、というと……226などもそうだけど……熱河作戦ということになる。天皇は一貫して中国大陸の支配地域の不拡大を主張していた。特集記事を読むと、その天皇の意志を軍部が「はいはい」と聞く振りしながら逆のことをどんどんしていったのかと、あらためて思う。

 でも、あれ? それって他の書籍にも書いてあること。

 今回の「実録」にはそれほど、仰天するほど新しいことというのは、ない?

 半藤一新さんが、あの巨大な2分冊文庫「昭和史」で書いていたことで、ほぼ、足りるんじゃないか?

 私のような勉強に不熱心なものはそのように思ってしまうのでした。

 6万円は別のことに使うとして(奥さんにハンドバッグを買うとか)半藤さんの労作「昭和史」上・下をもう1回読もう。

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