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2014年7月11日 (金)

一時帰国、ふたつの美術展へ

201407pinne


 7月5日、ハルピン→関空便で、一時的に中国を離れました。
 いつもの中国南西航空ですけど、快適そのものでありました。男性客室乗務員さんは、明らかに日本人とわかる人には帰国者にはイミグレーション用のカードを渡しません。明らかに中国人だとわかる人には、聞かないでカードをくれます。どっちかわからない乗客には、「中国人? 日本人?」と聞きます。私には、聞かないでそれをくれました。「日本人です、このカードは不要です」というと、満面の笑顔で「それは失礼」と言ってくれました。
 出国も入国もどっちも非常に簡単。
 関西空港から京都までのバスは非常に快適で速い! たったの2時間しかかからない、料金も往復チケットを買うと4千数百円。安い。そして、バスの車内では、誰も大声でしゃべったりしない。異様に静かだ。話す人は隣の人と、声を潜めてささやきあう。
 移動当日は、泉涌寺近くにある姉の家に投宿。
 次の日、雨の中を傘もささないで(なんでだ)泉涌寺~清水寺~祇園~岡崎まで歩いて移動、京都国立近代美術館で上村松篁展を見、見終わってすぐに向かいの京都市美術館へ入り、バルテュスを鑑賞。
 上村松篁の描く1930年代の日本の子どもの表情に深く感銘を受け、鹿や鳥の絵を見て、「そうか、松篁の目には動物の表情はこのように見えていたのか」と、考え込みました。もちろん、鶴もエナガも、実物以上に可憐で美しい。
 私は、母・上村松園も大好きだけど、息子もさすがだと思いました。ピカソもゴヤもダリも大好きだけど(あれ? スペインの画家ばかし……)日本画の、このしっとりとした優しさはどうだ。
 美術館にいる間中、神の優しい、温かい手で、そっと包まれているような幸福な気持ちになりました。
 で、図版を買って向かいのバルテュス……。
 よく知らない画家だけど有名なので見ました。なんというか……私にはこの超有名画家を鑑賞する能力がないらしい。エロチックで官能的で女性の美にこだわった画家だということはわかる。結婚直後の新妻、節子さんのヌードも非常に美しい。
 でも……。基本的に私は、絵でも写真でも女性の性器を描写する芸術は好きじゃない。
 バルテュスという人は構図にずいぶん気を配る人なのに、自分がその画面の中でもっとも表現したい「部分」を特別視し、それ以外の要素については意図的にデフォルメする、あからさまに言うと軽視するのだろうか。たしかに、モデルとの「関係」は、濃密に伝わってくる。
 それから、「私は少女を多く描くので誤解する人がいるようだが、少女というのは私にとって不可侵の存在なのである」というコメントも気になりました。
 不可侵?
 絵に描くことと、自分の肉体の一部を挿入することと、どっちがより深い性的関係なのか、わからないぞ、と思いました。

 いずれにしても、日本の人になりました。

 写真は、台所窓からピンネシリを撮ったもの。中国で使ったD5100は「写りすぎる」。私はこの、D70Sが好き。中国へ持って行くには……。重いなぁ。

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