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2014年7月16日 (水)

自分を幸福にした男の「原形」を持つ女性、その魅力について

 「父親から与えられた思い出話をポジティブに語れる女性が最高だ」という意味のことを書いたのは、村上龍でありました。(全ての男は消耗品である、シリーズ1

 私もそれはよくわかります。父親を自慢できる女の人というのはそんなにいません。そして、それは単に良質の父の思い出、というだけではなく何かを象徴しています。その何かというのは女性が、その発言後どのように生きていくか(たぶん男性との関係をどのように作るか)にまつわる、重要なことなのかもしれない、そのように思うのであります。いずれにしても希少な、得難い女性であることは論を待たない。というか、理想とする男の「原型」を持たない女の方が、不幸なのだろう。同じ女性が、父に加えて兄のことも、自分によい影響を与えた人間として語り出したら、彼女とつきあう、ないしこれから「つきあおうとする」男は、いっそうの努力を自分に強いる決意をしないといけない。「そんなの関係ない、彼女の父は父だ、兄は兄だ、俺は俺で自分らしく彼女との関係を作るだけだ」と思う男は、すでにその時点で彼女の「(自慢するに足る)よき恋人」から1000マイルも遠いところにいる。

 父の自慢話をする女性に接したとき、男は。

 たぶん緊張と、ある種の満足に近い達成と、両方を味わうのでありましょうが、そのことは重要であります。まともな男であれば女性の背後にいる男の(この場合は父の、または兄の)「関与」を感じ取りそれから自由になれない。女性が自慢する(少なくともその思い出を明るく語る)男に対して誠実でありたいと思う、彼(まだ会ったことはないが)を怒らせたりしたくないと思う。悲しませるのはもっといけない。男というのは別に同性愛者でなくても、同士との調和的な関係を望むものであります。それが健全であります。

 私の知る限り、このように父を(兄を)語れる女性というのは美人で(内面、外面を問わず)明るく、相応の魅力の保持者でありました。彼女自身、その魅力の源(の1つ)について知っていたとは思われない。しかしそんなこと、自覚しないでもいいのであります。

 心から父を、親しい男の家族を、よき存在として語れる女性は、男性にもてます。そして彼女の口からその肉親の自慢を聞く男は、自分にも努力が必要だと思う。その源泉には嫉妬もあるが、彼女の父より、兄より、よい影響を今度は自分が与えたいと思う。その健全な思考のできる男を呼び寄せる、幸福な女性であります。

 

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