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2014年6月29日 (日)

来年も6月28日はやってくるだろう

 私にとってとてもとても不吉な日、628日。

 それを、得がたいラッキーな日に変えてくれた2人の大学1年生のことを、私は終生忘れないでしょう。

 「今日のことは本当にありがとう。お礼の言いようもないほど嬉しかったです。」とメールしました。

 すぐに姜さんからは、「どういたしまして。私は楽しいです。」という返信がありました。

 日本語を打てない携帯電話を持つ常くんからは、「先生,不用谢,我也非常感谢您这一年的教导,虽然您要回国了,但您永远是我们的好先生,祝您身体永远健康!」という返信がありました。

 それを読んだ瞬間、郵便局の不手際をカバーするために混雑するハルピンの道路を全速力で走ってくれた常くんの、汗で光った20歳の顔を鮮やかに思い出しました。

 来年も628日はめぐってきます。

 私の、してはいけない親不孝のことを思い出さないわけにはいかないし、神戸の14歳のことを思い出さないわけにもいかないでしょう。何しろその事件は、私が終生かけて日本と日本人のことを考えなければいけないと思うようになった大きな大きな事件だ。

 しかしまずは私は、服装城向かいの人でごった返す郵便局の(中国の公的機関はたいていどこでも人でごった返している)ほこりっぽいフロアーにしゃがみ、一心に作業してくれた中国の大学生のことを思い出すだろう。せめてご飯をご馳走させてくれ、と嘆願した私を「学校に帰りましょう、僕は友達と約束があるんです」と説得した常くんの顔、横でさわやかに笑っていた姜さんの顔を思い出すだろう。

 

 そして。

 いや、それで充分であります。

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