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2014年6月16日 (月)

21世紀は……予言は時に当たり、時に当たらない

 21世紀は、前世紀あるいは前々世紀に欧米の「先進」国が、統治の都合や報償あるいは復讐といった目的で引いたいわば人為的な「国境」を、そこに住む人々が、人種、宗教、交易などの自分たちの実情に合わせて引き直す、そのような営みの期間となるだろう。

 そのように予言したのはジム・ロジャーズでありました。

 「金の流れを見れば世界で起こっていることのほとんどがわかる」とか、中国の将来に対するあまりに楽天的な予測とか、ジム・ロジャーズの発言には「なんだかなぁ」と思わせる物もあるけど、基本的には「予言」通りのことが起こってきていると思います。

 その、国境改編にともなう流血の悲惨は「予言通りだ」などという、いわば「のんきな感想」を許さないものでありますが。

 しかし、それにしても。

 シリアとイラクが合体してイスラムの大国を作る?

 ものすごい発想だと、まもなく日本へ帰る、「コップの中のボウフラ」は考えております。(ある人は私のことを、カリフラワーの中の虫だと言ったが)さすがにそれはジムの言う「人種的・宗教的に自然なムーヴメント」には該当しないでしょう。そして、私は、それでもなお、アメリカが以前のような過ちを繰り返すべきではないと、思うものであります。

 世界で一番軽率に軍事力を行使する国であり続けたアメリカは、まさにそのために自国の経済の悪化をまねき(当たり前だ)基軸通貨であるドルの価値を低落せしめた。それで困るのはもちろんアメリカだけじゃない。

 共和党政権から民主党政権への交代は当然のことで、それはペンタゴンを牛耳っていた軍需産業が、もう同じようなことをし続けることが出来ないことを意味したしそれをアメリカ国民が望まないことも意味した。ひろくアメリカ全土を支配した軍産複合体がすくなくともアメリカ「だけ」の金を使っては同じ事を継続できないことも意味した。

 アメリカという国は隆盛も凋落もおそろしい早さで果たした。全世界の警察だ、それで当然じゃないか、然としたブッシュがホワイトハウスを民主党に明け渡してたったの数年、そのブッシュが展開させた軍隊をいったいどうやって撤収させるか、オバマが悩まないといけない、そんな風になると誰が予測したか?

 アフガンの軍隊がどこを通って撤退しているか私は知らない。イランを通る? パキスタン? まさか中国に無理を言うことはしないだろう。北方を通って撤収するという選択肢はないから、「敗走」(敗走だ!)する兵士集団はイランかパキスタンを、それこを極秘の、ホワイトハウスの高度な政治的駆け引きを経て、通ることになる。今、まさにそれは行われているわけだけど、地元のすべてのイスラム武装兵士集団は米兵の最後の1人まで、黙っておとなしく見守るのだろうか。

 ブッシュはいつか撤収するその軍隊の「通路」について考察したのだろうか。

 中国の軍船が体当たりでベトナムの漁船を沈めても、紛争地に「壊せる物なら壊してみろ」と言いたげに学校を作っても、せいぜいごしょごしょと「憂慮」を表明するぐらいしかできなくなっても、それがアメリカという国の現在の力だと、政治家も国民も納得して欲しい。

 今回のシリアとイラクのものすごい計画(? なんというのだ? ことばがわからない)に対して、ペルシャ湾に輸送船を展開させると言うが、弱虫だ弱腰だ世界の警察どこ行ったと誰が何を言おうと、もうアメリカは出しゃばるべきじゃないと、私は思う。だいたい、世界がそう(弱腰だと)思うように、仕掛けているのだろうと、思う。

 世界に軍事展開する合理性を作り出すために、意図的に世界を「不安定に」したのがアメリカだ。

 そのアメリカが凋落する。

 するとアメリカが望まなかった「不安定」がその地域を覆う。

 もとはといえばアメリカの罪だ。

 

 ところで。

 ジム・ロジャーズの予言は、時には当たる。(怖いほど当たることがある)

 時には、当たらない。

 その1つは、1990年代のごくはじめに彼が言った、「ビル・クリントンは、民主党の最後の大統領となるだろう」だった。

 この「外れ」は大きい。

 オバマの次も、民主党の大統領だからね。

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