« 久しぶりに、中国的恋愛事情 | トップページ | 中国で漢詩の授業をするという転倒 »

2014年5月 6日 (火)

突然の授業参観、生徒の態度は……

 いつもと同じように「うほほーい、元気かぁ」と教室に入ったら、驚いたことに、日本語科のC主任をはじめ、たくさんの中国人の先生がいました。総勢で78名もいらしたかしらん。

 予告のない授業参観であります。

 「勉強のために先生の授業を見に来ました」という説明でありましたが、まさかそんなことはないでしょう。私の授業を見て参考になるとはとても思えない。生徒にちゃんと勉強させるためとか励みを与えるとか、そういう目的があってのことだと思います。それに、若い先生はともかくとしてC主任は私より年上です。

 驚いたのは生徒の授業態度でした。もともと良いのでありますが、いつも以上に、びしっと背筋を伸ばし、しっかりと緊張し、授業に参加するのであります。普段の授業態度だって私は不満を覚えたことありませんが、本日のそれは、「ビデオに撮って日本人に見せたら絶対にギャグか演出だとしか思わないだろう」というレベルでありました。

 「日本は全国土の3分の2が森林です。しかし森林は、皆さんの国にも……」

 すると生徒は間髪を入れず、声をそろえて、「有(ヨウ)!」

 「鉄道、これは日本人の考えた日本語です。みなさんの国だと……」

 同じく大声で「鉄路(ティールゥ)!」

 ……日本の高校の先生が見たら、どこの世界の授業か、と思うでありましょう。

 前半終了を告げるベルが鳴り、先生方は口々に感想を述べて、帰って行かれました。5分後授業は再開されましたがもう参観者はいません。私は教壇の上から、「突然の参観だったが、諸君はよく協力した。すばらしい。ありがとう。」と礼を述べました。生徒がさかんな拍手をしてくれました。もちろん、拍手して讃えたいのは私のほうであります。

 この日は、1分間スピーチも立派でありました。発表者は、私が何ヶ月も前に言った、「人は結局、旅と、恋愛からしか、何も学ばない」という、坂本龍一の言葉を覚えていたのであります。「私は旅が大好きです。恋愛もしたいと思います。」という、見事なスピーチでありました。最近彼女は、1級上の同じ日本語科の男子と別れたばかりでありますが、何を、学んだのだろうか、と思いました。

« 久しぶりに、中国的恋愛事情 | トップページ | 中国で漢詩の授業をするという転倒 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/589238/59595352

この記事へのトラックバック一覧です: 突然の授業参観、生徒の態度は……:

« 久しぶりに、中国的恋愛事情 | トップページ | 中国で漢詩の授業をするという転倒 »