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2014年5月27日 (火)

私がワタシであることのどこがいけない、と19才は言う

 箸という、ご飯を食べるためのアイテムから、色々なことを考え、書き、またご意見も貰いました。

 中国人はかなり太い箸を使うが、実にしばしば肉料理には骨が帯同している、そのことと関係している、と私は思っております。つまり食事はしばしば格闘技なのであります。骨から身を引きはがす、時として骨を砕き、その中の髄液を賞味しないといけない。日本女性が……たとえばドラマ『鴨京都へ行く』に出てくる梅垣屋の女将みたいな、清楚とはこの人のためにある言葉である、ということを納得させるに足る女性が……中国の料理に接したらおそろく絶句して固まるか、半分も食べられないでしょう。中国では骨なし肉を手に入れようと思うとわざわざ、「有没有不帯骨頭的鶏肉」と言わないといけない。

 中国人がぶっとい箸を使うのは当然のことなのであります。細い箸で料理と格闘する。

 日本人が細い、先端を美麗に研ぎ上げた箸を使うのは、体内と体外を往復させるきわどい、『可視化する恥の場所』であるからかもしれない。現実に私の母は、口の中にまで箸を入れてはいけない、と戒めた。

 日本人は、「仕方なしに食事している」のかもしれない。

 さらには、箸は「橋」のように何かを此岸から彼岸へと渡す、そこに死者の魂あるいは存在の象徴である「骨」を渡す行為までが連想されるとあっては、九悪をもって扱いを戒めることに至ったのも当然であるという気がいたします。

 箸と端と橋。恥と、「愛」という時にも「は」という読みが存在する。「愛(は)し」なのだが、ここまで考えるとさすがに深読みに過ぎる。

 さて。日本人にとってはワタシという存在そのものが恥である、という極論を歌う私が毎日接する中国人はどうか。

 中国人は、「私が私であって何がいけない」と、どうどうと主張してやまない。

 今日も19才の大学1年生が、「先生、ちょっと授業抜けます」と、教壇の所にやってくる。

 「どうした? まだ休憩時刻まで15分もあるぞ」と、私。彼女は説明しようと思うのだが、まだ日本語がうまくしゃべれない。で、右手にトイレットペーパーを持ち、私に了解を求める。許可するかどうか迷う私を、理解できないのだと誤解した彼女は、なんとこれからすることを動作で示したりする。こうなるともう「威嚇」に近いが、彼女にとっては単純な「説明」らしい。

 

 こ、怖い!

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