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2014年4月13日 (日)

yukorinさんのおしゃるのが正論だと私は思います

 yukorin様コメントありがとうございます。おっしゃること大変よくわかりました。校長から担任を打診された時点で「入学式には出席できない、新入生の担任はできない」ということをはっきりおっしゃり、校長がそれを認めた上で校内人事を設定したのであれば全てがまっとうな判断に基づいた健全な組織的対応ですよね。「1日だけのことで担任を降りなくてもいい」という校長の文言もごく自然です。校長にはその「1日」が組織的対応で問題なく経過するという判断が(当たり前だ)あった。ヤフー「ニュース」で問題になったケースにしても、きっとそれなりの対応がとれていたのでしょう。だって年休を許可する権限は校長にあるわけですから。勝手に教諭が休むわけではない。わけのわからない政治家や教委が(いちばんわけわからないのは常に親の中にいる)ぐだぐだ言わなければ、特筆すべきごとでも何でもなかったのではないでしょうか。

 私は、時折亡霊のように息を吹き返す滅私奉公論が大嫌いです。もう、本当に嫌いです。33年間の教員生活中はもちろん、退職した今も嫌いです。「この身をなげうって」とか「日夜生徒と地域社会に奉仕して」とかいう、わけのわからない呪文が嫌いです。自分と自分の家族を大切にせずやんちゃ生徒がタバコを吸った誰かを殴った管理売春にやられて警察に連れて行かれたといって早朝から深夜まで走り回る教員はこの今も枚挙にいとまがない。それはそれで「ごくろうさん」と言ってあげるにやぶさかではないが、彼らはそっちの方が「楽」だからそうしている。こう言うと激怒する人がいるかもしれないが(まぁこのブログは1日に25人しかおいでにならないが)立ち止まってよく考えてみるがいい。家庭を大切にするより、「職務」に邁進する(時にその「ふりをする」)ほうが、「楽だから」あなたはそうしている。

 昔の教員、オジン層は自分を犠牲にしたと思っているだろう。それで立派に奉仕し、生徒を導いたと思うだろう。死ぬまでそう思うだろう。あほか。家庭を維持する方が難しいに決まっている。自分の子どもとまともに向き合う方が難しいに決まっている。親でいるより教師でいた方が楽に決まっている。教師は制度や権威に守られて生徒に向き合う。訳のわからない親に(ずいぶん多い)向き合う。必ず理解者はいるしその筆頭は同僚であり教頭であり校長だ。しかしそろそろ反抗期を迎えて手がかかり始めた我が子に向き合おうとすると、あなたはとつぜん、自分が徒手空拳であることに気づく。制度も日本国憲法への宣誓も何の役にも立たない。(時には邪魔になる)またどういうわけか、教員の子どもというのは反抗の程度が激しい(場合が多い。全部ではない)。

 先生入学式にいませんでしたね、ご自身のお子さんが入学式だったんですか、大変ですね一緒にがんばりましょう、と私が親なら言う。事故もなくすべてが副担任により代行されたのに、うちの息子より自分の子どもが大切だったんですか、それで式場にいなかったんですかってかみつくアナクロニストは本当に困る。こういう人は入学式だけじゃない、他のいろんな所で騒ぎ続ける。そしもちろん自分のアナクロニズムに気づくわけがない。

 そして、時代はすすんでいるのに、逆行させようとする教委も「来賓」の政治家もなにより文科省も、もうどこまでも馬鹿に見える。

 理由ははっきりしている。アナクロが「現役」だった時代、その組織的権威は上記の馬鹿を明らかに「守った」からだ。個人が個別に自らの主張を始めるとそれらの人々は困る。だから昔の亡霊を蘇らせて教員を叱る。自分にとって都合の良い時代がかつてあった、それだけのことだけど気づかない。共同体の力はかつてなく弱くなった、と村上春樹は言った。(『夢を見るために毎日僕は目覚めるのです』)それは喜ばしいことで、それでこそ個人としての発想を始めることができる。共同体にぶら下がるより個人としての生き方を模索する方が難しいに決まっている。難しいからやりがいがあり人生に実感が生じる。私は、少数だが新しい人を知っている。職場の旅行なんか行かない。飲み会にもだいたいは出ない。送別会や歓迎会には、「仕方なく」出る。運動会のあとのご苦労さん会なんて絶対に出ない。職場の同僚の中には、「あの人はわがまま者で困る」という人がいる。彼が(彼女が)どれほどのリスクを負って「自分・個人」を大切にしているか、それを知らない。

 そう思ってみると、今回のヤフー「ニュース」も、時代の進歩を物語っているのかもしれません。

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