« いつか中国でユーチューブを見る日 | トップページ | 自分は日本に帰っても生きていけるのか? と不安になること »

2014年4月 3日 (木)

IBMのパソコンいきなり壊れました、盲信者のはずが……

Photo  直接に授業を担当しているわけではない、2年生から、「おいしい食堂を見つけました。一緒にご飯を食べに行きましょう」という誘いを受けます。地下鉄に乗って数駅、なかなかの店構えの、レストランであります。

 かなりしっかりした生地の…言ってみればインドのナンの、ごく薄いものみたいな主食が何枚も運ばれてきます。続いて、肉や野菜が何種類も運ばれてきて、その、丈夫な餃子の皮みたいなものにつつんで、食べるのであります。中国のレストランはよろづにいっぱいテーブルに運んできますから、残すのが前提でありますが、私は食材が「がしゃーっ」と一気に捨てられるのを見るのが辛くて、なるべく残さないで食べるのであります。もちろん、無理な場合もあります。

 「日本じゃ子どもは、ごはんを残すとお母さんにほっぺたをぶたれるんだよ、そやって育つんだよ」

 「へぇぇそうですか、中国ではそんなことありませんね、全部食べたからほっぺたをぶたれる、というんなら話はわかりますが」

 あながち、冗談ではないのであります。師範大学そばのラーメン店では客がザルに食材を選び、調理場に金と一緒に差し出し、席に座ってできるのを待つのでありますが(めっぽう安い。日本円にして200円するかしないか)私は一度この店で、「少なすぎる。これじゃ最低料金にも届かない。もっと足してきな」と、叱られたことがありました。やむを得ず規定グラム数まで足しました。もちろん食べきれません。

 いやいや、そんなことはどうでもよくて。

 彼女が私を誘った理由であります。

 「なんでそんなに声がひどいんだ。ガラガラ声じゃないか」

 「大丈夫です、なんでもありません」

 「風邪なのか。ミカンを食え。今は季節の終わりだから1.5キロ10元だ」

 「風邪というわけじゃなくて」

 あとで、他の先生から聞いて、往年の浅香光代の(古いねどうも)うがい声みたいな理由がわかりました。

 彼氏との、派手な喧嘩であります。

 別の大学に通う、立派な恋人がいるのですが、彼の生活態度に文句をつけたせいで、怒鳴り合いの喧嘩になったらしい。中国では極めてよくある光景であります。

 彼女は寮で、一晩、ベッドの上で泣き明かしました。それこそ、わんわん泣いたのであります。そのためのガラガラ声だったというわけなのでした。同室者はさぞ迷惑しただろう。

 でもその同室者は、「どってことないですよ。それに、彼女は今日になって、大きな動物のぬいぐるみを買ってきて、これを彼氏にあげるんだってニコニコしてますよ」

 基本的に平和なのであります。

 いやいや、そんなことじゃなくて。

 彼氏との喧嘩の翌日、彼女が私を誘った理由であります。

 何かで人間関係を損なうと、人間関係をどこまでも大事にすることが確実な、日本人外教と会話する。そうやって、失われた人間関係を別ルートで補償する。彼氏との関係はすぐに修復するから、もう誘う必要がない。

 だから彼女は、私がどんなに「払う」といっても承知しませんでした。そんなに安いレストランじゃないのに、私が払う、と言って聞かないのであります。とはいえ、彼女の小遣いは浙江省のレストランで冬期休暇ちゅうずっとアルバイトをして稼いだものであります。とても申し訳なかったけど、ご馳走になりました。私にはめったにないことであります。

彼女の両親は離婚して別々の異性と再婚、帰る家がありませんから、彼女にとって恋人は、「ほしい」のではなくて、「必要」なのであります。そりゃ一晩中泣いたりもするだろう。で、彼氏との人間関係が一時的に壊れた不安は、なんでも穏やかに聞いてくれる日本人との会話で、中和させる。

 考えました。

 つまり、高校の保健室なのであります。あそこも、壊れた人間関係を代替する、癒しの場だった。病気になったから行くところじゃありません。「ワタシを大事にしてくれる場」が、誰にだって必要なのであります。

 写真でありますが。

 記事とは関係ありません。IBMの盲信者です、と言ったばかりなのに、そのIBMのパソコン(正しくはレノボだけど)壊れました。突然画面が単色に。ヒンジのところでケーブルが断線したのかと思いましたけど、再起動すると治りましたから、違うようであります。でもこうなると、次にこれが起こるのはいつかと、怖くて怖くてしようがないのであります。

« いつか中国でユーチューブを見る日 | トップページ | 自分は日本に帰っても生きていけるのか? と不安になること »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/589238/59404898

この記事へのトラックバック一覧です: IBMのパソコンいきなり壊れました、盲信者のはずが……:

« いつか中国でユーチューブを見る日 | トップページ | 自分は日本に帰っても生きていけるのか? と不安になること »