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2014年4月 5日 (土)

食堂前にどこかの学部代表者が掲げたポスターを見ながら

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 清明節で3連休、学内は異様に寂しいです。そんな時に、あの航空機事故の直後、どこかの学部の代表者が作った「乗客の皆さん、あなた方が帰ってくるのを待っています」と書かれたポスターを見るのはさらに悲しいのであります。このポスターも日が経ち、片一方がずり落ちて参りました。

 

 中国の大学生は、時事問題にビビッドに反応いたします。教室では夕食後の18時からだいたい15分間、活動と称する討論会を開催します。教室には共産党青年組織の代表者がいて、この討論会を指導します。よく私は彼女に、「昨夜の討論会のテーマはなんだったの?」と質問します。地震のこと、環境問題について、もちろん不可解な航空機事故について。実際にこの討論会に参加したこともありますが、授業中とは全く違う表情で、彼ら彼女らは参加しております。つまり授業中は「日本語わかんねぇや」みたいな表情の人も、この15分は、真剣そのものということです。この討論会で万が一私語とかすると、かなり怒られるそうです。

 

 全寮制の大学で、夕食後の15分、全員が教室に集まって討論会を開く、というこのエネルギーには、深く敬服するのであります。もちろん、写真のこのポスターも、どこかの教室の討論会の中から、生まれたのでありましょう、想像するに、「この事故の解決を願って我がクラスはポスターを作ろうではないか」というようなことが話し合われたのではないか。

 

 健全と言えば健全であります。いずれにしても、大学生がひとしなみに心を痛め、解明を願っているということは、伝わって参ります。

 

 さて、それにしても。

 

 事故そのものは痛ましいです。どこかの空港に不時着して239名の乗員乗客は無事なのではないか、と考えておりましたが、マレーシア航空のほうが「その可能性はない」と発表したとか? それだけの人命が「不明」というのは大変なことだと思うのですが、ほかのすべてのことと同様、次第にNHKワールドの定時ニュースにも登場しなくなります。239名の家族・知人はいつかその「わからない」ということを、受け入れないといけないのでしょうか。

 

 自分には絶対にできないことだろうな、と思うのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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