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2014年4月19日 (土)

「ある」と「いる」の戦い、「が」と「は」の戦い

 引き続き、文法(私は、日本語には文『法』など『ない』と思っているが)に関する授業遂行上の悩みを書き込んだところ、まずKさんという方からコメントではなくメールが寄せられ、間もなく猿間湊さんから、新しくコメントが寄せられました。

 Kさんは、北海道砂川市にあるとても個性的な書店、そこの外商部を担当されている、いつもじっくりと深い思考をされる方です。二度、一緒にご飯をいただいたことがあります。

 「この本には、(誰かによって)名前が書かれています。」

 英語で言うところの受動態だ、ということを前提に、何を強調した文なのか(主眼は名前)について考察されました。

 「この本には、名前が書いてあります。」は、日本語独特の言い回しだが(私もそう思う)文全体が均等に強調されているのでは? というご指摘。

 →「名前が書かれている状態にあります。」

 →主眼は、名前なのか、名前が書かれている『状態』なのか、という論であると、メールを拝読しました。(この論は授業で説明できる。中国人生徒にも理解されやすい)

 猿間湊さんのコメントの方は、「この本」は動作の『場所』であって『受け手』ではない、という指摘、そして、「掃除がしてあります」は、ある目的のためにある行為を行った結果であって単なる状態の継続ではない、という、それこそが教室の生徒の疑問である指摘でありました。

 ううむ。

 ご両所の説のプリントアウトを何度か読み直したあと、次の授業でどう説明するかの判断がまだつかず、散歩でもしたら考えがまとまるかと思い、夜明けの校地内をぐるぐる歩き回りましたが、なんの良い考えも浮かびません。

 桃が咲いていました。

 人間の力で桃を咲かせることはできないのだから、「……あります」の構文がつかえないのか、と考え始めると、また脳が深い穴の底に転がり込むのであります。

 ところで。

 金曜日の授業では、まったく違うクラスの生徒から、質問がありました。

 「先生は、『が』と『は』の違いについて説明されました。僕はこのクラスの班長です、は自分の仕事のことをいい、僕がこのクラスの班長です、という場合は、特別な存在としての自分を指し、他の人は班長ではない、ということを言外に説明する。そういう説明でした。今日のテキストと一致しません、それなら、この袋は破れています、他のをお使いください、という例文の『は』は、『が』ではないのですか? だって他の袋は破れていないんでしょう?」

 え……と。

 早よベル鳴れ~。

 

 職員室帰って。

 「周先生、ちょっとモントリオール行ってきます。」

 なにしに?

 「ある」「いる」の戦いと「が」「は」の戦いを、四者協議で解決するんです。

 ?  ?  ?

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