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2014年2月 4日 (火)

上に金椰、下に金老。芽をふく金椰、蘇る金老(しつこい)

Photo_2  「蘇る金狼」という映画が大好きであります。冴えない銀行員の脳裏にふとひらめいた「システム」への反逆の夢想は、当時非常にお行儀が良かった私の血を騒がせたのだ。風吹ジュンも当時は若くてかわいかった。(『魂萌え』でも充分かわいいが)

 某劇団の座付き作者だった頃、あの映画の最後で松田優作が言うセリフ「ジュピターにはいつ着くんだ」をパクって、「木星にはいつ着くんだ」という言葉に変え「ケンタウロスの子守唄」という台本を書いたことがあります。思えばこの題名も浅川マキの歌だ。そして全体のストーリーは、清水邦夫の「狂人なおもて往生をとぐ」のパクリだ。

 思えば私の人生そのものがパクリであります。その劇はちょうど劇団にすばらしい役者がいた事もあり(ヒロ~元気にしてるか~)尼崎ピッコロシアターから姫路まで打って出ることができたのだった。

 海南島の椰子の実には当然数種類あるもののようで、おいしいのは「金椰(ジンヤー)」というそうであります。普通の椰子の実は緑ですけどこれは樹上で生育しているときから黄色。なるほどおいしそうであります。この木の下に私が立つと……。

 映画のタイトルの再現であります。もっとも字は「蘇る金老」に変わります。

 海南島にはどこもかしこも椰子の木が植えられています。それを商う露天も随分多い。商うと言っても注文を受けたら実の一部を鉈で削り取って開いた穴にストローを差込み、客に渡し、5元を受けとる、それで終わりであります。金椰はもう少し高いかもしれない。金老は残念ながら無価値であります。

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 パイナップルだけじゃない。海南島には随分と果物の木が多い。ジャックフルーツ(たぶん)の大きさは半端じゃない、非常に細い管でそれが幹からぶら下がっているのでありますが、管が切れないか心配であります。収穫は夏だと言う。とするとまだまだ大きくなるわけであります。語学学校の校長先生のお供をして、スターフルーツの収穫に出かけたが、まさしくその切り口は「☆」であった。水分をたっぷり含み美味しいのであります。

 パイナップルの畑は広大で、すぐ手を伸ばせば取れる距離の道端に生っていて、これを盗む人がいない、悪い心を起こす人がいないことを物語っております。盗むといえば、パパイアの木だって「ひょい」ととって食べられるところに植えてある。バナナもそう。更に、何という名の、どんな味の果物が生るのかわからない、そんな経済食物もあります。ビンロウ樹のように幹は建築材として実は食用として葉は燃料として少しの無駄もなく利用される樹もすくすくと育ち、本当に豊かな島だと思うのであります。

 1月、2月でも気温は20度台なかばから30度近くであり日照もものすごく強いから、生育は早いでしょう。それに目をつけて、海南島に移り住み、木を切って工芸品を製作し、日本へ運んで売ろうとした実業家がいたそうだ。計画を実行に移そうとしたとたんに省政府が海南島の材木の伐採も輸出も禁じたから、計画は水泡に帰したらしい。聞けば70歳ほどの男らしいが、金老はいつか蘇るのだろうか。

Photo_3

 最後の写真は、植樹のために芽をふかせている金椰の実を私が覗き込んでいるところ。金老はいつ芽をふくのか。

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