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2014年2月 8日 (土)

海南島最大のリゾート地三亜へ。海南島あと1日

Sanaumi  海南島滞在、あと1日となりました。月曜日の午前10時の飛行機で武漢へ移動します。武漢では李白の詩で有名な黄鶴楼を見学する予定であります。それ以外の予定はまだたってませんけど、そこまで行けば案内してくれる大学生に任そうと思います。

 金曜日で、中国語の授業は終わりました。思えばあっという間でした。分厚い会話表現の教科書を1冊終えたことになりましたけど、これを全部記憶したなら、かなりすごい中国語話者となるでありましょう。スポンジケーキみたいな脳みそなので入ってくるものが残らずノータイムで出て行くのですけど、これを「年齢のせい」というのは違うのではないかと、最近思うようになりました。今ではワタシも奥さんも駅で切符を買うのはあやまたず出来るようになりましたけど(軟座、硬座というとまたややこしい判断が必要になるが)肝心なのは、覚えている構文をどこで使うか、使う局面が想定できるかできないか、そういう問題なのかもしれないと思うようになりました。

 コミュニケーションと言うのはこっち側の情報を相手に伝え相手からの情報を受け取るということなのですけど、まずは発信するべき「情報」がないといけない。

 「三亜までの9時台の列車の切符が必要なんだよねぇ」というのが「情報」であります。その切符がどこから出てどこまで行って帰りの切符が必要なのかそれとも片道だけでいいのか、そういう情報が自分の中にあるかどうかということなのでしょう。

 普通の人間は、コミュニケーションをしないと自分がどこにいるどういう人間なのか、わからない。

 私たちは、自分で自分を確認することなんか、できない。周囲の状況から、自分と言う人間が「いる」「らしい」と、思うだけであります。吉行淳之介の小説じゃありませんが、ある日私が家に帰って奥さんに「ただいま」と言い、奥さんが「あんた誰」と言ったら、その瞬間私は自分が誰か、わからなくなります。じつのところ私という人間がいるのじゃない。あなたとワタシとの「関係性」が、つまり私という存在なのであります。

 そのように考えると語学を勉強するというのは大変なことだったのかもしれない。

 もっと真面目に予習、復習すればよかった。

Sanaumetate

 本日は、高速鉄道に1時間乗って、中原から(鉄道の駅ならボアオから)終点の三亜へ。ここは海南島最大の、リゾート地らしいリゾート地であります。湾に、巨大な埋立地がありそこにしゃれた外観のマンションが数棟建っている。最低価格が1平方メートル35000元でありますから、仮に60平方メートルの小さなマンションを買うとして3600万円。

 うううう~む。

 大学の新卒者は2000元つまり34000円くらいの月給から生活をスタートさせるから、もちろん平民に買えるようなマンションじゃない。本土のお金持ちにしか用はないのであります。

 どうも中国では、お金というのは一極に集中しているのではないか。海辺から、その埋立地を眺める鹿回頭公園、その入り口まで三輪タクシーに乗ったけど、善良そうなドライバーさんは「20元」と言った。ドライバーさんはマンションを買うとしたら105千回、往復するわけだ。

 とても三輪タクシーの運転手さんと値切り交渉する気に、なれない。彼と公園入り口で別れ、さっぱり意味の分からない窓口交渉を経て配偶者がチケットを買い(どうやら、65歳以上なら割引になりますが老人証お持ちですか? とか言っていたらしい)お一人様15元の山頂までの電動バスには乗らずに歩きました。チケットは安いけど、電動バス乗り場の長蛇の列がいやだったのであります。山頂までは40分の徒歩であります。函館山へ徒歩で登るとそっくり。

 山頂にはたしかに鹿と、なぜだか野生の猿がおりました。

 それにしても大変な人。私はどんなものにも並ぶのは嫌であります。中国では、並ぶのが嫌といったら生きていけない。鉄道の切符を買うのもそれに乗るのも(必ず乗れるが)駅から出るのも鹿回頭公園の入場チケット買うのもバスに乗るのもマクドナルドでバーガー買うのも何でも並ばないといけない。そしてひんぱんに並ばないで買う人がいます。売る人も、並ばないでさっと窓口に来て順番に当たっている人を押しのけて「大人2枚子ども1枚チケットよこせ」という人が、ルール違反だと分かっているのに平気で売るその神経がわからない。まぁ……この三亜の町にはもう来ないからいいけど。

 本日の感動。

 配偶者が海辺で買ってきたフルーツのてんこ盛り、50元で、これは天にも昇るほどおいしかった。さすが海南島だ。2人でフルーツだけでおなか一杯になれる850円は絶対に高くない。

 本日の感動その2。

 山頂近くで暑くて音を上げそうになり、降りてきた若者に「あと何分? 教えて~」と聞いたら、「すぐです、すぐです」と教えてくれたその笑顔が良かった。

 本日の感動その3。

 ぎゅうぎゅう詰めのバスはハルピンでも同じ。で、バスの中でワタシみたいな老人にさっと席を譲ってくれるのも、ハルピンと同じ。

 本日の感動その4.

 くたびれて中原、つまりボアオの駅まで帰ってきたら孔子学校の校長先生が、ニコニコ笑いながら、甥っ子の運転する車で待っていてくれたこと。その第一声が「太辛苦了~」だったこと。

 あれ? 結局。

 フルーツを除けば、みんな人間とのコミュニケーションだった。

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