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2014年1月24日 (金)

中国の靴下は立派な美術品より高い

 チョンハイ孔子学校の校長先生に連れられて、海口へ。

 海口は、海南省の省都であります。空港があり私たちは210日、ここから武漢へ飛び立つことになります。

Photo

 校長先生は、1週間と少し中国語を勉強したのだから自分で切符ぐらい買えるはず、自分で買い物ぐらい出来るはず、と私たちを励ましてくださったのでした。たしかに切符は買えますが、窓口の向こうで駅員さんが何か聞きだすと、もうわからない。まぁ、「それで切符は1等なの? 2等なの?」という程度の、大して難しくない質問なのですが。

 結局は身振り、手ぶりで購入。校長先生ごめんなさい。

 でも、日用品の買い物は面白かった。

 「靴下ある? 今はいてるのと同じ、5本指に分かれてるのが欲しいのだけど」という中国語は、しっかり言えました。

 「靴下おいてる?」

 「あるよ」

 (靴を脱いで)「ほら、今ボクが履いてるのと同じ、5本指のが欲しいんだけど」

 「変わった靴下だネェ、そりゃないよ」

 その程度の会話であります。

Photo_2

 海辺も風情があって面白かったけど、私が一番興味をそそられたのが老街であります。ラオジエ。ろうがい、と読んじゃいけません。それは老害であって、こうやってブログを書いている私自身の事だってば。

 1930年代、この島にもたくさんの兵隊さん、それと日本の民間人がやって参りました。一時は海口の郵便局の局長さんは日本人だったと言います。医者、教師、それから統治に必要な建設技術者みたいな人が大勢上陸しました。その人たちが作った日本人街が残っているわけです。もちろん、建物の、中はもう住めません。1階部分のその更に一部だけで、ささやかに商店が営業しているだけです。考えてみれば全く同じように、日本人が作った街の外形だけが残っているという区画は、遼寧省のインコウにもありました。

 退屈そうに店番をしている女の子が出入り口を開け放しているので、内部が見えます。どうやって昇ったのだろうと不思議になるほど急な、木の階段(というかハシゴ)が見えます。

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 ここにはけっこう日本人観光客がやってくるようです。自分たちの祖父の世代の人間がやってきて残して行った家並みを、見にきているのでした。

 さて、掛け軸やさんの前で、私の足が止まってしまいました。

 おそろしく写実的な、1メートル30センチほどの軸があります。

 「1ついくら?」と、ついつい聞いちゃいました。

 店主は「1つじゃ売れない。これは4つがワンセットなんだよ」

 ええ~、とがっかりする私。

 一応金額を聞いておこうと思い、「ドォシャオ?」

 「4つで400元ね」

 ええええ~!

 この、おそろしく精密な、カラフルな、デザインもデッサンも見事な掛け軸が、日本円にして1700円~!

 でも、あやういところで思いとどまりました。ダメ元で、250元では? と振ってみたのだけど、さすがにそこまでは安くなりませんでした。

 そのあとで。

 ずいぶん高級な品物ばかりを扱うデパートで、ついに5本指の靴下、見つかりました。日本で買うより、ずいぶん高かったです。

 まだまだハルピンへは帰らないので、2足、買いました。

 驚くべし、靴下2足で、掛け軸1幅ぶんと同じ金額になっちゃいました。

 中国、おそるべし。

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