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2014年1月13日 (月)

1月14日から1ヶ月ハルピンにおりません

 114日から、ちょっとハルピンのアパートを離れます。私がこのアパートへ戻ってくるのは214日ですが、1ヶ月間の移動先のネット事情がちょっとわかりません。「ない」なら「ない」で良いのであります。ただ、いただいたメールへ何週間も返信をしないとご心配をいただくかもしれませんので、長い移動の開始をご報告するのであります。

 私のいる大学ではそんなことありませんが、ハルピン市内の別なある大学では、ずいぶん理不尽な指示を日本人外教に対してするもののようです。

1月に入り試験が終わった生徒が帰省を始め成績一覧も提出し終わった、そんなタイミングで、日本人教員に向かい、「帰国までに半年間の授業記録を出していってください」という、そんなことがあるそうです。

 帰国前に、と言っても、早い先生は1月の10日までに帰国しちゃいます。極端な先生になると、帰国するという前前日に言われた、というようなことも起こりえます。

 「学期終わりに出すことになっているなんて、ここにいる誰一人聞いていません」

 「そうですか、でもそうなってるんです、出してください」

 「急には書けません」

 「書いてください、上からの指示です」

 上? 教務部長? 学部長? もっと上?

 『上』に交渉したところで、同じでしょう。『上』の人は上の人で、「もっと『上』が指示した」というでしょう。

 結局、あまりにも短時間では半年の授業の報告を書くことは物理的に不可能だから日本に帰ってからなるべく早くメールで送ってくれ、ということになったそうです。

 で、「過去の先生が出した授業記録の例」というのを見ると、短くて40ページ、長いので70ページ以上あるそうです。ページ、というのはつまりA4のワード情報にしてそれだけの分量がある、ということです。私はちらりとそれを閲覧しましたけど、日本の教育実習生が書くような詳細な授業記録で、どんな課題をどのタイミングで何の目的で生徒に課したか、そんなことを丁寧に書いてあります。

 冗談じゃない、わが黒竜江東方学院がそんなことを要求する大学でなくて良かった、と思いました。

 冷静に考えて、授業なんて行き当たりばったりが楽しいに決まっています。入念に事前準備をし、この目的でこの質問をしよう、なんてあらかじめ考える教員の授業が面白いわけがありません。「えっ、君はそう思うのか、困ったなぁ」と頭を抱える授業のほうが楽しいに決まっています。更に、そんな「事前の計画」を「終わってから」の「処理の状況」として文書として報告する、そんなことに意味があるわけがありません。

 でもそれを出してください、という『上』の人は、「検査がありますから」を金科玉条のように繰り返すそうです。

 検査!

 文書そのものに意味なんかないのであります。その書類が、あるかないかが重要なのだ。

 考えたら誰にだって分かるでしょう、日本の文部省のような組織が仮にあるとして、11つの学校組織を、11人の教員を、管理支配するために検査なるものを実施し、必要に応じてここがだめあそこが不備と指摘する、その条件として使う、それだけのことであります。どこの世界に、実質的な必要性があって遠い以前の授業の記録を求める『上』の人間がいたりするものか。

 徹頭徹尾、馬鹿の所業ですけど、でもそれは管理のための有効なカードであります。だから提出せよ、と言われる末端の教員こそいい面の皮ですけど、『上』はそれを『もっと上』の管理支配をやりすごすために『下』に向かい、強制せざるを得ない。

 ……と、ここまで書いて、気づきました。

 なんのことはない。程度の違いがあるだけで、私も日本で33年間、同じように無駄な文書を作り続けたじゃないか。まぁさすがに、「あさってまでに書け」とは言わなかったけど。

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