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2013年12月23日 (月)

今日は天皇誕生日、私は控えめな親しみを皇室に対して感じております

 いろいろな方から、「日中関係が良くないけどそちらでの暮らしは大丈夫か?」というメールを、もらいます。

 実は、そういうメールをいただくまで、「自分は、実は生活に注意を必要とする国の、その必要性が凝縮しているかもしれない都市に、いるのだ」ということを、忘れています。何も不安なことがないからです。たった一度、タクシーの運転手が、「日本人だけ料金は5倍ね」と言ったことがありましたが、それにしたって「日本人が嫌いだから」か、「日本人は金を持っているという思い込み」からか、わかりはしません。すべての学生が、「先生、一人で行動する時は、『なに国人?』を聞かれたら『韓国人』と答えてくださいね」とアドバイスしますが、私は必ず「日本人です」と言います。何か危ない目にあったということはありません。古谷光敏の『ぐうたらママ』に出てくるショートヘアの女性そっくりの八百屋のおかみさんも、「骨なし肉あるよ!」と遠くから声を掛けてくれる朝青龍そっくりの鶏肉やさん(女性)も、米屋さんもスーパーの店員さんも、みんな私が日本人だと知っているけど、親切でやさしいです。

 心配してメールを下さるのは本当にありがたく、また申し訳ないです。最近のは、遠く遠く、カナダのモントリオールというところから、「ハルピン? 安重根の碑を建設するかどうかの問題が持ち上がっている都市ですね。どうか気をつけてお暮らしください」というものでした。そのメールをいただくまで、自分がその『問題の都市』に暮らす、日々注意が必要な人間であることを、忘れていました。

 ハルピン市民だからといって、特別な悪感情を日本人に対して持っているということはない、と私は信じています。そしてそれは実感でもあります。調子に乗るのはもちろん悪いことで、必要以上に「日本人だ、日本人だ」ということはいたしません。「なに国人?」と言われた時は「日本人」と言いますが、「ロシア人?」という質問に対しては、単に「不是」とだけ言います。

 いったい、市民の普通の感情とはなんだろう、と思います。

 遼寧省煙台というところからきた王くんが、去年の9月、私に「テレビや映画で日本人のことを知っていると思っていました。でも生まれて初めて会った実際の日本人は、全然違っていました」と言ってくれ、私は不覚にもぐぐっとなってしまいましたが、明らかに意図的に日本人像というのは『つくられて』いるのだと思います。日本人は歴史に向き合わない、反省しない、と中国(の、一部メディアが)言い韓国の大統領が言うわけだけど、じゃぁメディアが、パク大統領が『怒っている』のかというと怒ってなどいません。ハルピン駅前に建設中の碑にしても、民族の誇りとは実は関係ないのではないかと私は思っています。それは9割以上、政治的必要性から発想されている。日本人が歴史に向き合わないという頑固な主張も、政治的にそれが必要である限り、ステレオタイプに繰り返されるでしょう。19896月に北京で起きた大事件、そのあとのG7(当時)による経済制裁、それを最初に「解除しては」と言ったのはどこの国のなんという首相なのか。安重根が何をしたのかを知るより、今を生きる人間には必要なはずだ。単年度で6000億円に及ぶ経済援助をどこの国がやっているのか、それを教えるほうが(知ろうとするほうが)有効なはずだ。上海には複数の空港があるけど、その片方を造ったのはどこの国なのか。ハルピンには731部隊罪証記念館があるけど、中国政府と日本政府と、どっちがなん%、建築費用を出したのか、ちゃんと国民に知らせてから、「歴史に向き合え」という言葉はいったらいい。1989年当時首相だった海部俊樹の名前は、田中角栄と同じくらい知られていいはずなのだけど、中国人は誰も知らない。(まぁもっとも、1989年、北京、と言っても、「はぁ?」という返事が返ってくるが)

 あ、いけねぇ。このパソコンのIPアドレス、とっくの昔に……。

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