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2013年12月25日 (水)

中国の大学生時にしたたかに

 なかなかしたたかなのが、中国の学生というものであります。

 「あまり教師の採点結果については意見を言わない」と言われて着任したわけですが、決してそんなことはありません。特に、日本文の朗読テストのように、微妙な判定を必要とする場合には、生徒によってはさかんに自己の主張をします。あとあとのために絶対に録音はしないといけない。

 私「98点です」

 趙さん「なぜですか!」

 私「『良いでしょう』の『よ』と『い』の間に、ごく微妙に『ぅ』が入りました。『よぅいでしょう』です。ですから2点減点」

 趙「絶対にそんな読み方はしていません。良いでしょう、良いでしょう、良いでしょう。ほら、ちゃんと読めます」

 私「でも、さっきは……」

 趙「先生、録音を聞かせてください」

 私「今、他の人の採点中だから……」

 趙「じゃぁ、今日の夕方、アパートへ行きます。先生の部屋で録音を聞かせてください」

 そんなあんばいです。なかなかの迫力であります。録音を聞いたところで、「微妙な『ぅ』なんて録音されてないじゃないですか!」となることは明らかです。小学校の頃からずっと競争社会を生きてきたので(高考の過酷さは有名)ちょっとやそっとでは引き下がらないのです。もちろん、人によります。男子はあまり、上記のような主張はしない。

 したたか、といえば……。

 「この小テストで万が一、間違いが20個あったら、同じプリントを10枚やってもらう」と、ある日私は鼻息荒くしゃべりました。

 ところが、その小テストに限って全員が不調。いつもは決して間違いを犯さない人まで、無解答いっぱいの答案を提出するありさまです。

 職員室に帰って、急に私の授業クラスの人たちが勉強しなくなった、とぼやく私。

 ある先生が、「先生、本当に知らないんですか?」

 知らないって、何を?

 「中先生、20個まちがったらプリント10枚やらせる、って言ったんでしょう?」

 言いました。

 「生徒はいつも、自学自習用に先生のプリントをお金を払ってコピーするんです。それがタダで10枚ももらえるのなら、そりゃわざと間違うくらい、誰だって考えつきますよ。」

 えっ、と思って調べてみると、なるほど、ほとんどの人の間違い個数は2223.いつもトップの姜さんの答案の間違い個数はなぜだか19。うう~む。ここに彼女の自己主張が……。

 日本人の負け!

 ちなみに、『シ』だけでxiとshiと、それぞれで4つずつ、合計で8つもの微妙な発音をし分ける複雑怪奇な音韻を持つ中国人ですが、なぜか『ジェットコースター』『バスケットボール』『新聞紙』『敷くかしかないか』などの発音が苦手です。『欧米』なんかも苦手で、誰の発音を聞いても、英語の『従う』を意味する単語の発音になります。『普通』『東方』『方法』なども非常に苦手です。プートン、トンホヮン、ファンファ、という中国語の発音に引っ張られるのでしょう。

 一方、私の中国語は、話す、に関してはある程度できるようになっています。屋台の兄ぃに、「君がここに店を出さないとき、どこか他の場所に行けば会えるの?」と質問します。ニィプゥザイダシーホゥー、ニィザイナーリー? こちらの質問内容は、完璧に理解してくれます。しかしそのあとがいけない。機関銃のようにこのイケメンの兄さんはまくし立てます。どこに店を出しているかを説明してくれるのだけど、決してわからない。

 兄ぃ「日本人何してる?」

 私「あなたのいったこと、録音してるんだ。」

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