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2013年12月 3日 (火)

いわた書店社長さんのラジオ放送を聴いて考えたこと

 北海道砂川市の書店さん、その社長さんが北海道放送という局の午後の番組に出演されたということを教えてもらい、その内容を、つぶさに教えていただきました。

 驚きました。よくよく知っている方の、ラジオ出演のお話だったのですが、いまさらながら、見識の深さ、人間性の奥深さに、目を洗われる思いでした。日本に帰ったら、やはり最初にこの方に、お会いしよう。

 なぜ、北海道放送が岩田書店社長さんをスタジオに招いたかというと、社長さんが数年前からやっている、「あなたのために1万円分の書籍を選び届けます」サービスに、局が興味を持った、からのようでした。

 社長は注文を受けると、その人が過去にどんな書籍を読んだか、直近の10冊を聞く。それを参考に、数日かけてお勧めの書籍を選ぶ、届ける。

 考えてみれば、普通の人にはできないことです。私自身、自分の子どもや生まれたての子どもにはできるけど、自分の奥さんとなるともうできない。

 私は、仮に初対面でも、その人の自宅の書庫にどのような書籍が詰っているか、それでその人の人間像はある程度わかると思っています。正確に言うと、現在のその人ではなくて、その人が「なりたい」人間像です。

 書籍に詰っているのは、情報です。情緒や雰囲気といったあいまいなものではありません。はっきりとした具体的な情報です。そしてワタシがアナタと違うのは、脳みその中の情報が違うからです。1冊の書籍を読むということは脳みその中身を組み替える、再編成するということであり、それをしない人間はいつまでも幼児だということです。40歳になっても50歳になっても幼児のままの部分を残した人もいます。学校の先生にもお医者様にも、当たり前のことですが政治家の中にもいます。私はそういう人を、直接に知っています。あるいは私のように、幼児というかガキの頃の自分をそのまま62歳の脳みそと体にフィックスするために書籍を読む、そのような人間だっています。

 なぜ、こんなことを私が岩田氏のお話を聞きながら考えたかというと。

 誰かのためにお勧めの書籍を選ぶ、ということは、その人の人間像について、ごく、ごく、控えめに、「実はこういう方なのではありませんか?」と『提案』しているということです。1つのコミュニケーションとして、立派な見識と経験と、何より「情報」がないと、できないことだ。

 私たちは、自分がどんな人間なのか知りません。自分がどんな人間になりたいのか、実のところ知りません。何をしたいのか、ならおぼろげながらわかるけど、自分の人間像の把握などできません。「いや、俺はできる、している」という人がもしいたら、たいそう危険な人です。わからないから、「願える」のです。

 その意味で、岩田さんのなさっていることは大変な意味を持つ、そう思うのでした。私自身、自分がどんな人間なのか知らない、たぶん死ぬまで知らない。だからこそ、岩田さんが「こんな書籍が入荷しましたがどうですか?」という風に提案してくれると、ワタシという混沌の中に1条の光がさすように感じられるのです。

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