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2013年11月24日 (日)

モーターショーのニュースに興奮する私は死ぬまで小僧

 東京かな? どっかの都市で、モーターショーが開かれているようで、中国でネットウォッチをしていても充分興奮するに足る試作車、市販車が目に止まります。

 興奮します。私はたぶん死ぬまで、一人の小僧であります。

 ホンダのS660、名前からして軽のスポーツカーとわかるのだけど、往年のS600を思い出させて愉快だ。なんてスタイルが斬新なんだろうと思います。NSXにしても、いったいいくらで市販するのかわからないけど、「やるじゃん」と思わせる存在感であります。

 若者の車離れが言われて久しいのですが、とても残念。

 まぁ都心部の移動をもっぱらとする若者にとってどうしても欲しいものかどうか、と考えるとそれも理解できるのであります。何年か前、マニュアルミッションのコロナで群馬から横浜まで移動しましたが、高速道路が意味不明に入り組んでいて、ナビは「なんでここでこの高速へ誘導するんだ」という疑問のわく指示ばかり行い、それにおとなしくしたがっていたのに結局目指すホテルには到着できず、ナビを無視して紙の地図をたどってようやく着いた、という経験をいたしました。

 ぐったり疲れた。

 でも、新潟から長野、群馬、といういわば「田舎の道」のドライブは、とても楽しいものでありました。どこに住んでいるか、どこを行動範囲とするか、で違うのかもしれない。デートは都心部でしかしない、という「若者」にはたしかに車は不要かもしれない。駐車場だって探すの大変であります。

 往年の平凡パンチの記事は『女』『ファッション』そして『車』でありました。目指す女性をゲットするには車というのはごく当たり前に有効なアイテムであったのでした。当たり前だ、簡単に二人きりになれ、それが夜のドライブで郊外ということになると意識的によい関係を保とうとしないと女性は家に帰れない。それを傘に着て男がわがままな要求を繰り出すと女性に軽蔑されたものでありますが、そういうことを「しない」ということも、車を持つ者のモラルとして、折り込み済みだったのであります。

 若者の車離れと、実に嫌な言葉だけど「草食系」の増加と精子の減少と(おお恐ろしい)それが密接に結びついているとすると、神様は日本民族に「そろそろ滅びよ。数を減らせ」とお命じになられたとか?

 冗談じゃねぇよっ!

 ベクトルが逆かもしれないけど、今一度身もふたもなく「デートのためのアイテム」として四輪車を見つめてみては? この「デート」という言葉も死語なのかな。かの吉行淳之介大先生も、「よい女の子を見つけたらとにかく車に乗せて君のスピードに巻き込んでしまえばうまくいくかもわからんよ」という意味のことをおっしゃっています。その吉行先生はクルマ以外のアイテムで女性にもて続けたのだけど、「スピード」という点では、あんがい共通していたのかもしれんよ。

 さて。

 トヨタがFT86を出して話題を作ったとき、ホンダの盲信者であったワタクシは、「なんでこういうクルマをホンダが作らないでトヨタが作るんだ」と天を仰ぎました。なんで『86』なのかというと、このクルマのエンジンはピストン径とストロークがともに86mmで同じ。つまりごく高回転型のエンジンなのであります。ホンダだって、その気になれば1500CC200馬力のクルマを市販することだって可能であります。何らかの自主規制があるなら、燃料噴射か吸・排気システム、点火タイミングをコントロールするROMをカード化してそれを10万で売ればよい。できるはずだ、と思ったのであります。今なお市販状態で世界最速は日産GT-Rなのだけど、それが出た時も「ホンダ何やってる」と思いました。その後、F1復帰宣言、2000CCクラスのターボエンジン車投入予定、そして今回のS660。(絶対に市販して欲しい)ようやく、納得できて、小僧は嬉しかったのであります。

 クルマはやっぱり速くないといけない。「じゃぁなんでお前のクルマは105キロしか出ないジープなんだ」と言われるかもしれませんが。

 日本に帰ったら……。

 奥さんのコロナはもう21万キロ走っています。そろそろショックから順番に総とっかえの時期。だいたいトヨタも、21万キロ無故障の車作るから……。

 それをやめて。

 ある日私が、「安い中古車買って来ました。あなたの専用車にしてね」という。

 奥さんが乗ってみて、「ずいぶんクラッチが重いんだけど」と文句を言う。

 私が「すぐに慣れますよ」という。しぶしぶ奥さんがそれで生協に買い物に行く。

 ある日奥さんが帰ってきて私に言う。

 「生協の駐車場で中年の男のヒトから、『すごいクルマ乗ってますね、R34じゃないですか』って言われたんだけど、R34て何?」

 私は……「34歳以上の人が乗るクルマ、って意味じゃないですか?」

 めでたし、めでたし。

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