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2013年11月27日 (水)

その研究はヤマハじゃなく町の片隅で若者がやるベンチャーに向く

 例えば、コンピューターの扱いに慣れていて工学的知識がありそして高校時代数学と物理の成績が良かった、あと趣味としてバイクが好き、という人がいたとする。(それだけならおおぜい、いそうだ)

 この人の恋人もバイクが好きで、でも腕力がなく頻繁にバイクを立ちゴケさせた。バイクというのは実は走っている時より静止時あるいは極低速時に、よく倒れるのであります。走行中の転倒はそのまま命にかかわる。しかし軽蔑されるのは立ちゴケのほう。バイクについた立ちゴケの傷で、その人の技量は瞬時にわかる。(私のZX9Rには無数の立ちゴケ傷があった)

 女性は走っていて滅多に転ばない。みんな立ちゴケ。

 1日に1回立ちゴケさせる恋人は嘆いて、「もうバイクを降りようかしら」という。

 ここで「よし、俺がコケないバイクを作ろう」と、立派な男なら思う。「アホちゃうん。バイクってのはコケるもんやろ」と言ってしまうと、その瞬間その男の一生が決まる。

 立派な男は毎夜毎夜、立ちゴケしないバイクの研究をする。半分は恋人のためだが、いいじゃん女のためで。それのどこが悪い。

 直立しているバイクが左右どっちかに傾いて重力バランスが狂うとフレームがそれを検知してフレームそれ自体をよじって、重力のアンバランスを打ち消してしまう。

 いつまでも直立しているバイクだ。ここで、そういうバイクに本当に魅力があるか、という意見が必ず出るが、どんな世界にも保守的な人はいるしとりあえず無視する。

 立ちゴケしないバイクというのは現実に作れる。しかしそのための工学的な処理は無数にあって、もちろん大変な重量増を伴うから普通に走行している時の不愉快というか違和感につながったら何にもならない。また、できましたが11億円のバイクです、ということになっても意味がない。

 これを解決するための研究組織ができましたがたった1千万の資金繰りに悩んでいます、という人がいたら、私はまじめに、話を、聞く。昨日日記に書いた失敗から、私が学んだことだ。(私に、もっとたくさんお金があればいいのだが)

 そういう研究は、実は若者が自分の家の片隅でやる、ベンチャーに向く。本当は、立ちゴケしないバイクを研究開発しているのは日本の、ヤマハというメーカーだ。目的はいまだ達成されていない。しかしこの研究の途上で、いっぱい色々な成果が上がったらしい。つまり普通走行中に前輪だけではなく後輪も『切れる』バイクの可能性についてだ。

 そういうことを研究する人って、きっと毎日が楽しいだろうなぁ。

 稲盛さんも、ひょっとしたら作業服で『寿美』に通っていたあの時期、1972年当時のほうが、楽しかったりして。

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