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2013年11月 6日 (水)

なぜ中国政府は日本に来て「教えてくれ」と、たったひとこと、言えないのか

 風邪症状でダウンしている生徒が多いです。

 さすがに、大学当局も朝のジョギング(1年生に強制)を命令しないことが増えました。とはいえ1日おきには、やっていますから、どうせなら春まで、全面的に取りやめにすればよい、と思います。

 夏の終わりには元気だった生徒がぐったりしています。授業中に、どうしてもトイレに行かないといけない生徒も増えています。

 心が痛みます。

 生徒は、「風邪だ」「ワン君は酒の飲みすぎだ」と言っていますが、いくぶんかこの濃い霧、煤煙のせいであろうと、私は思っております。

 血液中に不純物が増えます。今ならまぁ基本的にPM2.5という超微粒子なのでしょうけど、それが肺から吸収されたものか腸管から吸収されたものか即座には判断できない免疫系は、とりあえず腸管だろうと推測し、大量の消化液を分泌して洗い流そうとします。つまり「下痢」です。やがて免疫系が「腸管じゃないらしい、肺らしい」と気づくと、今度は咳で排出しようとします、痰を使って排出しようとします。いずれにしても風邪の症状に似ています。肺機能が悪くなると自動的に発熱します。生徒が「風邪だ」と誤解するのも無理ありません。「ぐったり」するのは、体を休めて免疫力を高めよ、という正常な指示です。逆らってはいけないのですが、それでは授業規律が……。まじめに必死に体を起こして授業を聞こうという生徒もいるからです。

 そんなことを説明して生徒を不安にさせようと思いません。だって、どこにも行きようがないからです。

 江蘇省で8歳の女の子が肺ガン? 最初の1人? とても信じられません。中国に住んでいる人間の皮膚感覚としてこの13億にたった1人なんてとても思えません。

 この煤煙濃度について、当局は「冬になり市民がいっせいに暖房を使い始めたせい」と説明しているらしいですが、日本語として違和感があります。「市民」はいつから暖房を焚くか選べません。ハルピンでは、1020日と、公的機関が決めます。市民は一戸建ての家に住むのはまれで、ほとんどが20階、30階の高層住宅ですから、いやおうなく暖房開始日は省政府の指示を待つことになります。

 いずれにしても、説明には無理があります。

 ハルピンの暖房に使う石炭は、旧産炭地赤平に家を持つ私から見て「これが本当に燃えますか?」と首を傾げたくなるような質の悪い粉炭ですが、それだって煤煙を綺麗にすることはできます。北海道奈井江町には巨大な火力発電所がありますが煙突から出る煙は非常にクリーンで近隣住民にいっさい不安を与えません。なぜそれを「教えてくれ」と、言ってこないのでしょうか。教わるのが嫌なら、徐々にでも石油に代替させるような措置を、どうして講じないのでしょうか。

 繰り返しますが8歳の小児ガン発症者は、中国政府は当然ですが、日本もまた考えるべき問題です。ひとこと、「教えてください」と言え。安倍がどういうかわからないけど、少なくとも「知らネェよ」とは言わないだろう。

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