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2013年11月 1日 (金)

中間考査終了、99点で号泣する女子生徒のこと

 中間考査を行いました。

 教科書の本文から助詞や助動詞を抜いて、それを補わせる問題とか、「僕が郵便やさんになって」の「なっ」を動詞の終止形(私の勤務する大学では辞書形という)に直す問題とか、「耳で音楽を(    )」の(   )にはどの動詞がふさわしいでしょうとか、そんな問題です。

 27人のうち6人が100点で最低点が94点というあんばいだったのですが、日本語を習い始めて2ヶ月というこの時期、このくらいの点数を取ってもらわないと困る。100点と94点の差は、これから加速度的に広がっていくことになります。ちなみに8人いる男子は今のところ18人いる女子よりおおむね能力が高く性格も素直です。ただ、トップは女子です。その女子の話。

 答案を返して。

 いつも授業では完璧な朗読と問題解決の能力を示し、早朝の自習では(中国の大学では朝7時半から8時までは自習が義務付け)いつもリーディングのリーダーを務めていた遼寧省出身の女子が、わっと声を上げて泣き出しました。「姜さんと李さんが駅で(   )。」を、『見る』で埋めたのです。ほとんどの生徒はすなおに『会う』と解答したのですが、彼女の中には『会う』は中国語の『見』と同じだ、という意識があったというわけなのでした。よって彼女の点数は99点。

 私がなだめても、通訳さんが「期末ではきっと100点がとれるわよ」と慰めても、彼女は泣き止みません。成績の問題じゃない、プライドの問題なのでしょう。教室に「今老師が言った問題、わかんねぇな」という空気が広がるときっとみんな彼女の顔を見るくらいですから、そして明らかに教科書をもっとも日本人ネイティブの発音に近いイントネーションで読めるのは彼女ですから、そりゃ100点でないことに納得、できない。

 ずいぶん長いこと彼女は泣きじゃくっていましたが、それは朝一番の自習の話。午後の授業では明るく振舞っていました。

 よく考えれば日本で33年間教師をしていて、点数が99点だったって泣いた生徒はいなかったな、と思いました。

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