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2013年10月16日 (水)

大学門前にとつぜん歩行者用信号

 なぜか突然、大学の正面に歩行者用信号がつきました。片側45車線ほどもある広い道路なので、非常にありがたいのであります。今のところ自動車の方は、しっかり信号を守っています。もちろん歩行者の方は、信号がどうであろうが渡れるときに渡るのであります。これからのことはわかりません。しかし、自動車の方は、人が渡らないからと言って赤信号でも平気で進むようなことはないだろうと思います。

 都市の景観も交通ルールも急速に変わり、中国という巨国の近代化を表すのであります。来年10月の、ハルピン郊外への本学の移転もその1つです。もっとも、私自身はその新キャンパスを見ることなく7月には日本へ帰るのでありますが。

 大学のあるハルピン南崗区のような中心街が近代の景観を持つということはそれ以外の周辺地区との差が広がるということですけど、広がった差もやがては埋められて、次第に日本がそうであるように、全体の近代化、平均化が果たされるのでありましょう。大学の横にある食堂街は昭和30年代~40年代の日本のように楽しくも猥雑な様相を呈していますが、地下鉄でほんの数駅北上すると私が愛好する凱徳広場があり、そこはぴっかぴかのショッピングモールです。1階ではいつも新車の展示説明会が開かれており、地下にはカラフルな喫茶店があり、(スターバックスそっくりなので、コーヒーを飲み終わってトレイをカウンターまで運んだら店員さんがびっくり仰天しました)日本映画に出てくるような焼きたてパンを売る店があり、吉野家がありKFCがあります。

 大学横の「※※横町」が消えて亡くなる日はもう「あした」だ。

 中国全土を見るなら。

ブロードバンドでインターネットが使える地域と、光回線はおろか電灯線そのものを待ちわびる地域が1つの国に混在している。その傾斜を埋めるための旺盛な経済活動の中では、そりゃ多少は川の水も汚れ空気も汚れるでありましょう。

 もっとも、ハルピンの「近代化」は、近日中に半年間の沈滞期に入ります。気温が急激に下がるからです。先日開通した地下鉄も、零下30度の冬がやってくる前にと急ぎ工事が進行したことでしょう。

 ところで。

 私が今目の前にしているような中国の大学生は、近代化の達成につれてこれからどうなるのだ。

 旺盛な外部(海外)指向、どん欲な好奇心、「この問題が解ける人いますか?」と聞くと、解けるか解けないかわからないのにいっせいに何本もの手が挙がる、健全な意欲。その机の上に置かれた、何冊もの読みかけの書籍。歴史、経済、もちろん小説……。校内のクラブ活動もそうです。校内放送局がスタッフを募集したら1年生だけで100人近くになり、いったいいつアナウンスの順番が回ってくるのかわからない。

 そういう様相は、近代化が進むとどうなるのか。

 考えるまでもなく明らかです。

 つくづく、よい時期に中国に来たのだ、と思いました。

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