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2013年10月18日 (金)

シラバスなんて言葉そもそも嫌い、授業は行き当たりばったりでないと

 教務担当の中国人の先生から、「今週末までにシラバスを提出してください」と言われました。全体の教案と週案と、2種類有ります。私の場合は1年生の週12時間が822、の3種類に分かれていますから、合計で6種類の書類を書かないといけません。もちろんとっくの昔に書き終えていますが、締め切りギリギリにならないと出さないというのが「今後のことを考えての」日本外教がとるべき姿勢であります。中国人先生の要求はいつでも突然ですから、毎回すぐに応じているとどんどんエスカレートします。

 空しいのは、たとえ6種類の書類を書いても、誰1人読まない、ということです。提出する教務室には日本語のわかる先生が誰もいないということを知っています。昨年も、どこからも誰からも評価も苦情も感想もありませんでした。

 読まれていないのです。ただ、出すだけ。

 それから。

 日本の高校にいるときもそうでしたけど、そもそも週案や年次目標に意味があるわけがありません。予想よりも良い達成を生徒が見せれば要求水準を引き揚げるし、何かの要因で遅滞するなら、教材を省いてでも全体の理解を目指すべきです。年次目標を最初に決めてそれをただなぞるような授業が楽しいわけがない。やっている教員が楽しくないのだから苦痛に耐えてそれを受ける生徒の、その苦痛が軽減されるわけがありません。増すばかりです。

 以前、2年生の担任をしているとき、卒業生のために式の最後で歌を歌いたい、と提案したことがありました。学年会議ではすんなり了承されたのですが職員会議では難航しました。

 「そういうことをする目的は何か」と言われたときは大阪弁で「あほちゃうか」と言いそうになりました。

 目的なんかあるわけがありません。やらないよりやったほうが楽しいから、それにつきます。だいたい、教員が設定する「目標」をなぞって生徒がそれをやって、誰かが楽しくなるわけがないじゃないですか。

 この時の校長はとても硬直したことを言ったのだけど思い出したくないし口が腐るので言いません。だいたい高校の校長や教育委員会、文部省というのはどうやって日々の授業を無味乾燥なものにするか、それを考えるのが仕事なのですから、何かを話し合える相手ではありません。

 授業に話を戻しますが、よい授業をしようと思って徹夜で板書のひな形を作ったりするとどんどんと授業はつまらなくなります。教室に入って生徒の顔を見て、「さて今日はどんな授業をしよう」と、その時初めて考えると、少しはましな授業ができます。

 「そんなバカな」という人がいる。

 バカで結構。賢い人は教員をやってはいけません。

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