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2013年10月27日 (日)

突発的な断水、運転手同士の口論、いつもの平和なハルピンの朝

 毎晩、10時半になると水が出ません。そのことは、あらかじめアパートの管理人さんから予告されています。大学前の学府路は片側8車線(!)の幹線道路、そこがずっと以前から工事中なのです。ハルピンの土木工事は間もなく冬の休止期に入りますからそれまでは突貫工事というわけでしょう。

 通常なら断水は早朝5時半には終わり、時計より正確にその時刻に勢いよく水がトイレの洗浄タンクに溜まる音が聞こえるのでありますが(だいたいはそれで目を覚ます)今朝はなぜか5時半になっても6時になっても水が参りません。

 管理人室へ行き、「シェンマシーホゥシュエイライ?」と聞くと、返事は「プチダーオ」。

 そもそも管理人さんの責任ではないわけなのです。私はいつになったらせめて顔を洗えるのか、それが知りたかったのですが。

 午前7時、ようやく壁の奥のダクトを屋上の貯水タンクまで水が汲み上げられてゆく、なつかしい音が聞こえました。ほどなく、「ガシュッ」という音がして、我が房里に水が到達します。

 ほっとして顔を洗い歯を磨き、仏壇(紙で作った。鈴…りん…は日本から持ってきた。撞木は短くなった鉛筆。香炉は中国製。私は敬虔な仏教徒。)に手を合わせ線香を上げ、朝の散歩。

 学府路に114番のバスと乗用車が止まり、口論の真っ最中でした。形からするとバスの進路を乗用車がふさぎ、無理矢理停車させ、口論をふっかけたというところでしょう。何か、腹に据えかねることがあったにちがいない。大勢の野次馬がいましたけれど(見るだけ。黒竜江省の人は行儀が良いので乗客が運転手に加勢したりしない。浙江省や福建省だと乗客を巻き込んでタダではすまないらしい。)私は散歩を続け、30mほど離れたところで立ち止まり観察。これは鉄則であります。取り巻く野次馬から近いところにいると、唾やペットボトル、座布団やバス内の備品が飛び交う不穏な事態に立ち至ったとき、巻き添えを食う怖れがある。実際にこの朝も、ペットボトル数本の投げ合いはありました。

 でも口論はすぐに終わりました。誰が仲裁したわけでもなく(誰も決して仲裁しない)お互いに言うだけのことを言ったら口論は終わります。

 のどかな日曜の朝であります。ただ、快晴なのに空が青くなりません。ハルピンブルーの空よ、戻っておいで~。

 散歩を続けていると、目の前にさっき114番のバスを止めて口論をふっかけていた乗用車がキキイッと止まり、4人の男性が降りてきました。

 私の顔は真っ青になっていたと思います。「日本人のくせになんで俺らの口論を見てたんだよ」と、イチャモンをつけられると思ったのです。

 でも、違いました。私はビリヤード屋さんの前を歩いていたのでした。4人はビリヤード屋に入っていきました。日曜日の7時過ぎからビリヤードするとはなんたる熱心さ。またそんな時刻から営業しているビリヤード屋さんも立派だ。

 ビリヤード屋さんの看板は、太ももあらわな女性群であります。太ももにトカゲのタトゥーを施した女性が看板の中から私に声を掛けます、「日本人ってみんなあなたのように臆病なの?」

 臆病でないと無事に日本へは帰れないと思います、と絵の中の女性に返事し、散歩を続けました。

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