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2013年10月31日 (木)

ハルピンで地震、めっちゃナイーブな中国人生徒

 1031午前11時すぎ、生徒に筆記テストを課していると、突然複数の生徒が悲鳴を上げました。

 地震だ、と騒いでいるのです。

 私は全く体感しなかったので、「気のせいだろ、私が教壇から降りるときに勢いをつけすぎたとか」というと、男子生徒が「いいえ気のせいじゃありません、ほら、ボトルのお湯の表面が波打っています。」

 なるほど、中国ではすべての生徒がお湯を飲みながら授業を受けるのですが、その透明ボトルの液面が微かに動いています。でも、注意してみていないとわからないような、実に「かすかな」ものです。

 また、悲鳴が上がりました。

 「2度目です」廊下からきこえる、他のクラスの悲鳴はもっと大きい。でも、私は1度目も2度目も体感しなかった。

 その時私がいた教室は5階、窓の外、地面を見ると、次々に生徒が教学楼から飛び出していくところです。こういう場合、広報システムというのはありません。全館放送というのを一度も聞いたことがありません。情報は、人から人へ、クラスからクラスへと伝わっていくのです。

 私が落ち着いているので生徒はまた、テストを解きはじめました。でもまさか他の全ての教室の生徒が地上へ降りたというのに日本人が授業するこの教室だけ95分の着座を強制するというわけにもいかない。

 「よし、テストは中止しよう。みんな地上へ降りろ」

 いいんですか、と聞くのに、「命が大事だ」と言いましたが、生徒の恐怖は本当にリアルなものだったのです。

 地上へ降りると、先生方が一斉に携帯を取りだし、情報をとっているところでした。日本語が堪能な鄭先生は、「震源地は吉林です、ハルピンの震度は49です」と教えてくれました。吉林はすぐ隣じゃないか。それにしても、49という揺れでは絶対になかった、と思う私。その震度は蛍光灯が天井にぶつかり棚から書籍が散乱してもおかしくないほどのダメージです。日本と中国とではちがうのだろう。こういうのは合わせた方が良いと思うが。

 生徒と一緒に歩き始めました。生徒は早めの昼食のため食堂へ、私はアパートへ帰るのです。

 「先生が感じなかったのは無理ありません、日本では地震はずいぶん多いのでしょう?」

 私はそれには曖昧に返事をしながら、「少なくともあの程度の揺れで悲鳴を上げる人はいない。2011年の311日は北海道でもかなり揺れたが、みんな落ち着いて天井を見上げていた。騒がない」

 すると馬さんという女子生徒が、「それは日本の建物だからです。中国の建物とは地震に対する強さが違うんですよ。」

 ……どうも、中国人が中国のものを信用していません。ほかにもこういう「自国への不信」があります。

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