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2013年10月 3日 (木)

興凱湖からもちろん生きて帰って来ました。でも列車はとても混雑。

さすが中国の国慶節の、事実上移動初日の夜の列車でありました。

まずは座席はもちろんぎっしり、立ちっぱなしチケットの人も通路に座りトイレに入り込み2人がけのところに3人目として割り込み3人がけのところがいつしか4人ないし5人が座るところとなり、うわさに聞いた中国の移動風景となったのでありました。もちろん割り込んで座る人も強引というのでなく、「ちょっとごめんね」「どうぞどうぞ、お互い様だから」と声を掛け合いながらであります。

ただ、チケットを持っている私でも大変に狭い。お尻が痛くなっても動かせない。

それでも私が乗ったのはハルピン→鳥西のたった10時間。(1858分発、翌朝5時着)まぁ楽なものでありましたが、20時間、30時間という生徒もざらにおり、さてどのような苦労を強いられていたでしょうか。

今回同行してくれた洪くんという2年生男子のエスコートはすばらしく、私自身は何も苦労ありませんでしたが、内容は分からないのですが車中ではダブルブッキングでもあったのか、乗客同士、車掌さんと乗客、での揉め事というか口論のようなものもあり、私が当事者にでもなったら中国語は一切分からないし、「ゴメンナサイ」と列車からわけも判らず降りちゃうだろうなと思ったのでありました。

中国人の口論の迫力はすごいですよ。

かと思うと、なかなか頭のいい人もいるようで、3人のグループがあるとすると、2人は座席チケットを買い1人は立ちんぼチケットにするわけです。そして、数時間おきに座席を交替する。家族連れで同様の計画をした人もいたようでしたが、私が見る限り、いつも立っているのはお父さんという按配でした。中国では子どもは本当に大切にされます。中学生ぐらいでも、親は「立て」なんて言いません。

で、早朝、到着。さっそくその時間でもやっている食堂へ、洪くん案内してくれました。2人で包子6個、キュウリと卵の炒め物、それにスープ、で20元(320円)するかしないか。ううむ中国おそるべし。

鳥西はハルピンに比べればまあ小さな町、でも露頭の石炭が有名で、それを燃やして近隣の都市に配電する会社を見学してビックリしました。数本ある煙突の直径が数十メートルあるのです。ううむこの火力発電が北京周辺にも林立し同じ規模の(たぶんもっとでかい)電力産出を行うようなら、それは大気もどうにかなるかもしれない、と思ってしまったのでした。私が見る限り、煙突から立ち上る煙は白く清らかなものでしたが。

目的の興凱湖には、101日に行きました。洪君のお父さんお母さんが同行してくれたのですが、近くの密山市までは乗り合いバスで行くとして、密山からタクシーをチャーターするというのは、私のことを考えてだとわかっていましたが、「ええっ」と思ったのでした。片道だけでも1時間です。興凱湖を観光する間ドライバーさんを待たせて、また密山まで帰るという贅沢。日本でももちろんそんなことしたことない。

 興凱湖。

 なんというか……綺麗な湖があったらそれをそのまま観光資源にして旅行者に見せる、ということはやっぱり資本の論理が許さないのでしょうねぇ。山中湖には海賊船が浮かぶし、琵琶湖のほとりには特殊公設欲情じゃなかった浴場ができるし、北海道の洞爺湖には毎日花火が揚がるし興凱湖にくらべたら水溜りみたいな大きさしかない金山湖にだって周辺にはイカ焼き屋が立ち並ぶし。

 「湖を見せる」ってのは、摩周湖ぐらいか。

 それでも、さすが巨大な興凱湖、打ち寄せる波の形と高さは全く海そのもの。ちょうど少し風の強い日であったのですが、雄大というか勇ましいというか、迫力はさすがであったのでした。神秘的ではなかったけれど、来た甲斐はじゅうぶんありました。それなりの感動がありました。

 ううむ、この湖の向こうはロシアなのか、そういう感慨でありました。

 その夜は洪くんの家へ招かれ、ご両親の手作りの晩御飯をいただきました。

 警察官を退職して今は悠々自適の生活という70歳のお父上、65歳の母上、ともどもとてもそんな年齢には見えず、お父さんなんか私よりずっと若々しいのでありました。母上様はたいへんな美人なのでした。そして、生徒のご両親にお会いするといつも感じるのですけど、子どもに注ぐ慈愛の視線が、本当に深い感動を私に与えるのでした。

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