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2013年9月17日 (火)

シュエジェ、という美しい響きについて

 「シュエジエ」というのは、響きの美しい言葉であります。漢字で書くと「学姐」。1年生が上級生を呼ぶときに使います。中国の大学では上下関係が大変に密接で、例えば1年生が2年生になる時、補導員が(生活指導係ね)「まもなくお前らの後輩が入学してくるぞ。誰が代班長になるんだ?」というふうに聞くわけですけど、1つのクラスから5人も6人も立候補します。そして、「私は先輩になったら新入生をこういう風に指導します」とプレゼンをして、補導員会議が「よっしゃお前じゃ」と指名するわけであります。新入生は「学姐」(男だったら、学兄)を心から尊敬し、先輩も私事を投げ捨てて新入生のために貢献するわけであります。学校組織の説明、校地内施設の利用方法、軍事訓練の心構え、寮の清掃点検で良い点を貰うためにはどうするか、ちょっとしたもめ事の仲裁。怪我をした時、病気の時には病院まで付き添います。ホームシックにかかった新入生を慰めたり、もちろん学習指導もします。中国の大学にはいじめはありませんが(当たり前だ)それでも孤立する生徒はおります。いつも1人でご飯を食べている生徒を発見し、それとなく気を配ったりもしています。

 シュエジェ、シュエグァ、と呼ばれるようになるために彼らは一生懸命プレゼンの原稿を書きもちろん自分自身の学業成績も優良な状態に保つわけですけど、「それでどういう利益があなたにありますか?」と聞いても返事は「さぁ」であります。

 考えた末、私が得た結論は、「つまりプライドが何より大事なのだ」ということであります。下級生から心を込めて「シュエジエありがとうございます」と言われると、たとえ多忙で国慶節に帰省できなくてもそんなことはどうでもよくなるのだ。

 私自身も、このシュエジェ、シュエグァから情報をとりました。軍事訓練の見学は可能か、新入生の人数は、男女比は、どこの出身の生徒が多いか、そのようなことであります。もちろんもう授業始まってますけど、今に至るまで、私の新入生名簿は学校組織は(日本で言うとまぁ教務ですね)くれません。「先輩」から得た情報で名簿を作ったのであります。かなり異常だと思います。(まぁもちろん、なんで学校組織から配布されないんだ、と文句を言うときっとくれたと思うけど)いやまぁ異常というのは言い過ぎで、そういうのまで含めて中国の大学の組織運営なんだよ、相手は言うでしょう。

 現在のところ、私とシュエグァ、シュエジェとの関係は非常に良好です。一度、「君らのクラスの学姐はすばらしい人だ。君らも来年8月には2年生になる。誰が学姐、学兄になるんだ?」と聞いたことがありました。全員、「ヨゥ!」と叫ぶのであります。私がなります! というのであります。ちょっと、感動しました。何より、メインの教科である私の基礎日本語の成績が優秀でないといけないのであります。

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