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2013年9月 9日 (月)

英雄のいない国、英雄を必要とする国

黒竜江東方学院外国語学部日本語科を3年時修了とともに離れ、日本の外語学院に留学した人から、メールがありました。

2020年オリンピック開催地が東京に決まりました。先生におめでとうと申し上げます」という書き出しでした。きっと、彼女がいる福岡でもお祭り騒ぎなのだろうと思いました。

メールには続いて、福岡の人の優しさ、人情の厚さ、面倒見の良さが、綴られていました。彼女の故郷である湖北省、そこで農業を営むご両親もさぞ安心されていることだろうと思いました。更に、福岡市内の映画館で「風立ちぬ」を観ました、堀越二郎と菜穂子の愛情に感動しました、もう決して戦争なんかしてはいけないと思います、という内容でありました。

 彼女に続いて、来年春に、あるいは夏に、日本へ渡る人は数名います。たくさんの交流があればいいと思います。日本の学生さんも1年でも2年でもいいから、あるいは半年でも2ヶ月でもいいから、中国の大学に来てみるといいと思います。きっと好奇心でもみくちゃになるでしょうが、すばらしい体験ができるはずです。

 先週週末は、本学の日本外教の1人、広島県出身のM先生のご縁で、10人の視察交流の皆さんがハルピンへいらっしゃいました。その歓迎・案内を担当したのが4年生の10名。皆、土日を返上しての尽力でした。なかなかできないことだと思います。ちょうど卒論のテーマ提出の時期なので……。

 去年の今頃は、日中関係最悪。元都知事のしたこと、野田のしたこと……。お互い様、と言えばそうかもしれませんが、結局この1年間で何がどうなったのでしょう? 油床の調査が本格的に進んだとか? 船だまりを作るという話は? 自衛官を常駐させるんだという話もありましたが? 外形としては、同じ? アメリカが「刺激するのはよせ」というと、へぇへぇとおとなしく従う? あるいはアメリカが止めようが止めまいが、初めから何もする気、ない? アホらし。刺激するなって言うなら、そもそも最初からシナリオを書いたのは誰よと言いたくもなる。

 ……と、こういうことを書くと、あの今はなつかしい某コメント子さんが、毎回ハンドルネームを変え、しかも毎回同じIPアドレスで、「ブロッコリーの中の虫は……」というコメントをまた下さるとか?

 ぱらぱらと本棚の書籍を繰ってたら、昔読んだギリシャ古典劇の一説が出て参りました。

 「英雄のいない国は、不幸だ!」

 「ちがうぞ、英雄を必要とする国が、不幸なのだ。」

 今なら、この『英雄』を、『国民的一体感』を読み替えることも可、とか?

 あ、調子に乗るのやめよ。

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