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2013年9月12日 (木)

早起きは確かにいくぶんか『得』

 去年の8月に中国に来て、途中かなり長い間日本に帰国したりもしたので、さてのべにして10ヶ月もおりましたからしらん。

 どんなに語学にセンスのない人間でも、そのくらいおれば多少の会話はできるようになります。

 今朝は早朝散歩時、校地内をとてつもなくでっかい荷物を引きずって歩く女子生徒を発見しました。大学の門前でバスかタクシーを降り、難儀しながら寮を目指していたのでありましょう。

 本学の女子生徒のほとんどは第7寮、15階建ての、水木しげるさんの漫画に出てくる妖怪塗り壁みたいな棟に住んでいます。

 「第7寮まで行くのか」

 「そう」

 「荷物を半分寄こせ。運んであげよう」

 「謝謝」

 歩き出しました。彼女は少しも遠慮しないのであります。少し風邪気味のようでもあります。

 「どっから来た」

 「ソイホワ」

 「ハルピンから何時間かかる」

 「だいたい2時間」

 「ソイホワなら、この夏は雨がたくさん降っただろう。洪水は大丈夫だったのか」

 「ホン……」

 「ホン・シュゥエイ。洪水だ」

 「あぁ洪水ね。雨がたくさん降った。でも家は大丈夫」

 「それはよかった。お父さんお母さんは元気か」

 「とても元気。ところで、さっきのあなたの発音は、『雨が降った』じゃなく『たくさんの魚が降った』。ちょっとびっくりした」

 「さよか。漢語はとてもむつかしい」

 「外教?」

 「そう。20128月に日本から来た。北海道を知っているか」

 「知ってる。ところであなたはどうして第7寮に行くの? あそこは女子寮だけど」

 「私は第4寮に住んでいる。あなたの荷物を持っているだけだ。散歩の途中だったんだよ」

 ここではじめて、

 「あら、ありがとう!」

 もう少し語学力があれば、なんでこんな時季はずれの移動なんだ、とか聞けるのでありますが、まぁそれはプライバシーかも知れない。語学力がないならないで、なんとかなるものであります。

 彼女の荷物は、腕が抜けるほど重かったのでありますが、まぁその何十倍も私が中国人の世話になっております。早起きはたしかに、いくぶんかの『得』をもたらすのであります。

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