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2013年9月29日 (日)

akitomyさんへお礼、それはお褒めいただきすぎという

 Akitomyさんお立ち寄り&コメントありがとうございます。「日常の小さなことから中国の大きな変化を読み取る」それはお褒めいただきすぎという気がします。家族とごく親しい方のみが閲覧下さる、「まだ生きてますよ」報告の日記だと思っていますがそれでも嬉しいです。

 お書きのことはその通りだと思います。鉄道もビルの建設も農場の新規開発も、まだまだ中国には余地があります。ハルピンから鉄道に乗り北へ、ロシアとの国境の町、黒河を目指すと、途中はまさに「地平線」です。あらためて中国の大地は息をのむほど広いのだ、と思います。すべての平地をほぼ人間の土地に変え終えた私たちの国との違いを、まざまざと感じさせます。湖南省や雲南省の一部にはいまだ電灯線の敷設を待ちわびる地域もあり、長江にはワニが泳ぎ(稀少のため厳格に保護されていますが、それでも大都市にはワニのフライを食べさせる店が存在する)西域へ行くと黒竜江省の馬やロバのような密度で、ラクダがいます。(いずれも生徒の話です)地平線の話に戻りますが、何もない、ということはすべてがある、ということです。何もない地平線を目にして、手元にいささかの資本があり働かないといけない膨大な労働力があるとなったら、誰だって何かを造ろうと思うでしょう。

 お書きのことは誠にその通りで、これからのことはわかりません、わかりませんが、成長率が10%を超すような経済の狂騒期はあっというまに終わるでしょう。中国の人はあまり深刻視しませんが現在国土のあちこちで原子力発電所が建設中であり、「日本のように廃棄物の埋設場所で困ることはない」と当局は思っているかも知れませんが、時間の問題に過ぎません。そしてよく日本人同士で話し合うのですが、戦争もしないはずです。一人っ子政策を長く敷いてきた中国では、紛争が勃発したらそれがどこの国でも、あっというまに厭戦気分が広がるでしょう。現実に私が知る少数の大人は、「釣魚島は間違いなく中国のものだが戦争は絶対に避けないといけない」と言います。

 地平線と、それが醸し出す将来の中国のイメージと、少数の(たいていは1人の)我が子への慈しみの視線と、日本人も含めてすべての他者への情け深い親切な応対と、私が出会ってきたのはそのようなものです。そして私は、よく「私たちオジンはまもなく退場するが君らはどう将来像を描いているのか」と話しかけます。

 さて。国慶節休暇が明日から始まります。私は2年生のたいへん好ましい男子生徒に連れられ、鳥西という変わった名前の町へ出かけます。汽車で10時間ほどで、そこに3泊します。興凱胡という湖があり、そのそばに立つ、眺めるためです。

 黒竜江省の生徒は、言います。

 「興凱胡? 何もありませんよ、綺麗でも何でもないですよ、私は2度も行きましたけど、わざわざ行くような所じゃないと思いますよ。」

 別な生徒は言います。

 「あぁあの湖ですね。神秘的ですよ、とにかく、広いんです。湖面の靄の向こうに山が見えます。そばに立つと、ぼうっとして何も考えられなくなります。すごい体験でしたよ。」

 ……まるで正反対です。それが、中国というものなのだろうと、思います。列車は今夜(29日)夜7時に出ます。生きて帰ってきたら(というのは、帰りは1人だから)レポートします。黒河には用心してカメラは持っていきませんでしたが、今度はニコンを持っていきます。

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