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2013年8月26日 (月)

中国は戦争をする気がない、という私の希望的観測

 ようやく、黒竜江東方学院でも新年度の授業が始まりました。昨年より1週、遅いことになります。従って、冬休みの始まりが1週、遅れます。黒竜江省の冬休みは異常に長い。1月の11日から、なんと32日まであります。

 さて、授業が始まったのは24年生のみで、1年生は遅れます。

 入寮は「831日と91日、2日間」厳密に指定されています。そして入学式とオリエンテーションが92日、3日とあり、4日から11日間の軍事教練です。

 この軍事教練ですが、大学の先生方は「15年の間に激烈に変わった」とおっしゃいます。

 「私の時は、1ヶ月やりました。それも、8月の中旬から始まって9月の中旬、暑い盛りに長袖長ズボンの迷彩服を着て、早朝5時半から夕方7時までびっしりでしたよ」

 「今みたいに集合・解散・行進・正立静止、なんてのがメインじゃなかったですよ。匍匐前進です、それも重い銃を持って」

 「一日中格闘技ということもあったわね」

 「私は実弾を撃った」

 「僕なんか手榴弾を投げた」

 中国の先生方はあまり冗談というものを言わないので、手榴弾は本当に投げたのでしょう。爆発するかしないかは別にして。

 15年前は本当に軍事の教練だったこの1ヶ月、現在の大学1年生はかなり(昔と比べて)ラフに、楽に、やりすごすことになります。それでも見てると、めそめそ泣いている男子がいたりします。炎天下(といっても秋だ)30分も「気をつけ」の姿勢で立ちつくすなんていう経験はないのでありましょう。なぜか、泣いているのは私が知る限り男子でありました。付き添い・監視の上級生が(これを代班長という)「これくらいで何泣いているのよ」と叱りとばしています。

 さて、軍事教練はなぜ変わったのか。

 「大学生はちゃんと本来の目的である研究に励ませろ」という人が上層部にいる、らしいです。それはまぁそうでしょう。でも私が考えるに、もっと話は簡単で、中国の今が「戦時を想定しない」国家であるからです。中国は、戦争をしないで国家運営をする自信を持った。のではないか。

 空母「リャオニン」を就航させたのも事実だし、ミャンマーやベトナム、フィリピンとも若干の「こじれ」はあるのでしょうけど、中国は戦争をする気がない、と私は思います。すでに歴史が明らかにしたように、戦争というのは純粋に「経済行為」であります。膨大な国内重要とたとえばアメリカ人の着用する衣類の7割超を生産・輸出してしまうような膨大な産出能力をもった時、戦争の可能性は遠のいた、と私は思っています。

それから。

これは、砂川市内の書店さんを囲む学習会で疑問として私が発言したことですけど、一人っ子政策と戦争とは、果たして両立するのか。

 常識では、しない。中国は戦争を「しない」経済運営に自信を持つが故に、一人っ子政策を撤回しないのだ。

 まぁ実際にはものすごくたくさんの親が、多大なる罰金を払って2人目、時には3人目の子どもをこしらえているが。

 かくして、20138月入学生は、たったの10日間しか軍事教練をしない。やれやれ一安心、であります。

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