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2013年8月 6日 (火)

8月6日に思う

 日本が好きであります。
 総理大臣が外国の記者に覚えてもらえないような速度で入れ替わろうと、同じ政党が近接した国政選挙で大勝と大敗を繰り返すような政党自身の、あるいは有権者の側の無節操があろうと、日本が好きであります。
 戦争をしない憲法を持ち、1945年8月にアメリカに武装解除されてから(実際の完全な武装解除は9月だという人もいるが)68年間、国軍に準じる25万の「兵力」を持つという矛盾を抱えていても、何しろ日本が好きであります。
 何度も何度も書いたことでありますが、他国に対してただの1発の銃弾も放たず、石油をはじめとする地下資源を市場価格で買い、石油ショックを乗り切り、むしろ結果的にはそれを発展の機会とし、自動車と精密機器、光学器械などの技術革新では最先端を走り続け、アニメを含む映画や文学などの世界が注目しうらやむ芸術を生み出し、スポーツ界に素晴らしい影響を与え続けるこの日本という国が本当に好きであります。
 中国のインコウというところを旅しているとき、株を扱うのが仕事だという40代の男性から、どうして日本人と工業製品はそんなに優秀なのかと聞かれた。語学力がないのでろくに答えられなかったけど、聞かれたこと自体は嬉しかった。ちなみに同じようなことはインドのバナーラスでも聞かれた。(この時は、「あんたの国みたいに軽率に核実験やったりしないでそのお金を技術革新に振り向けた結果だよ」と答えた)
 どこの世界にこんな国があるか。
 原子爆弾をなぜ開発するか、という問がある。
 残念ながら、戦争の様態の基本が人を多く殺すことであるとするなら、(仮定だ。そうとは限らない)そのコストが一番低いのが原子爆弾であるからだ。
 戦争をすることで発展しようという発想がある限り、64億の地球の民は全員核兵器の不安を抱え込むことになる。実際にはあるかないかわからない『核兵器』で他国から援助を引き出そうという国まである。政情不安な国が核兵器を持ちそれがいつ国境を越えて世界を更に不安定にするか分からない、という『仮説』をネタに軍事力の軽率な行使を世界に納得させようという横着な国もある。
 戦争をしない。真面目に働く。お金が貯まったら軍事力で脅さないでも資源は「市場価格で」買える。そのことをともかく信じる。そして戦争は憎しみでは起こらない。純粋にそれは「経済行為」として起こる。世界のどこかで戦争が起こるときそこには3つの理由がある、オイルと宗教と民族だと広瀬隆は言ったが、実は要因は『経済』ただ1つしかないのじゃないかと、最近思う。真面目に働くより「戦争」を「利用(する、しないは別として)」するほうがコストが安くつくという論がきっと、あるのだ。そういう人間がいたら鼻先に人差し指をくっつけて「バカじゃないの!」と叫びたいと思うが、残念ながらそういう人間は自家用ジェットで移動しプライベートビーチで憩うので出会う機会がないのだ。
 よく、言われる。「あんたは62才なのに本当にナイーブなんだなぁ」。
 知ってる。
 1970年代、杉田二郎は、自分たちの年代の人間を「戦争を知らない子ども達」と歌った。
 いつしかその世代は「戦争を知らないオジン達」になった。すばらしいことだ。
 ナイーブだったからだよ。その成果だよ。いいじゃんそれで。

 

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