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2013年6月16日 (日)

なぜ中国の大学生は自国の作家のものを読まない

 中国に三毛という女流作家がいます。彼女の中・長編小説が7つ入った、中国でいうところの『全集』を持っています。持っています、ったって、んなもの中国の路上でいくらでも買えます、埃にまみれたそれを指さし、「多少?」と声を掛けると、とても面倒くさそうに「十元」とか「十五元」とか、売り子のおばちゃんがその時思いついた金額を言います。基本、私は書籍は値切って買いません。値切るほどの金額でもないし。

『サハラでの出来事』が面白い。「私のパートナーは外国人だった、知り合った男性が自分とは異質の何かを持っている、それはとても重要なことだ、言語と風俗について言うなら、そもそも国が違うということは何もかもが違うということになる、相手との共通項目を発見し、相手を理解する方法が存在しない、私たちの結婚生活はそんなところからスタートした……。」

「この、異国の人との結婚を決意した時、私は明らかにしないといけないと思って言った。私たちは国籍が違う、個性だって違う、結婚後、言い争いをすることがあるかもしれない、つかみ合いの大げんかにだって、なるかも知れないわね。彼は言った、知ってるよ、君はものの考え方が最高だけど性格は最悪だ、口げんか? つかみ合い? けっこうじゃないか、いくらだって起こるよそんなこと。だからこそ結婚しようじゃないか。……私たちは結婚に踏み切った、知り合ってから7年という月日が経っていた……。」

重慶に生まれ5歳で台湾に引っ越し、スペインに留学しドイツに移住しアメリカを放浪しついに結婚してサハラ砂漠に家を持ち、40台になるに及んで台湾に帰り大学教授となり48歳で死ぬ。そういう経歴を持った女流作家の書籍を10元で売りしかも中国の大学生が誰も知らない、それは大きな損失と言っていいのではありますまいか。

村上春樹を読み三島由紀夫を読み徳富蘆花までを読む20歳の大学生が(私がいつも話し込むと長くなってしまう3年生の李さんです)「三毛? あぁ名前は知ってますけど」というありさまなのです。

知らないと言えば、孫エイ(比叡山の叡の時の旁をとった字)さんも知られてません。「僕はあなたの子どもだ」という、非常にテンポのよい小説があります。まだ30代です。

なぜ?

1人の3年生が言ったことは非常に印象的です。「私の中高時代の先生は、言いました。『若い作家の小説は読むに値しない。金儲けのために書かれた小説は読むな。』」

う~ん。大変に難しい話だ。私は絶対にこんなことは言わない。これを言うには、金儲けのために書かれた小説を100万冊、そうじゃない小説を100万冊、読んでいないといけない。

早い話が。

 なんというナンセンスなコメント!

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