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2013年6月28日 (金)

成績発表、やはり納得できない学生は多くいて

 生徒から「まだですか」「まだですか」と言われていた成績のアップロード、ようやく今朝8時、終了。生徒はそれを、自分のパソコンでパスワードを打ち込んで見ることになります。

 打ちこみから1分しか経っていないのに、携帯電話がブンブン鳴りました。

 「なぜ89点という生徒がこんなに多いですか! ちなみに他のクラスにも89点だったという者が多い。いったい、何人の89点がいるんですか?」

 「予想より遙かに低い評価です。自分の解答は全部記憶していますから考試の点数はわかります。平常点が異常に低いと言うことですか? 僕は何か規則に反することをしましたか?」

 ……丁寧に説明して11人私の前から「よく分かりました」と去ってゆきました。

 クラスの班長が1人、残りました。

 班長は、常識として最終評価は「90以上」を要求されます。彼は中間考査が92点、期末考試が92点で、もちろん出席も行動も超模範ですから、89点という数字をネット上に見たときにショックを受けるだろうなと、予想しながら打ち込んだのでした。

 中国のすべての大学には規則があり、どの科目も90点以上は1クラスあたり4人しか存在できません。それは班長も知っています。

 しかし、中間考査がしょうしょうふるわなくても、なぜだか期末で異常ながんばりを見せた女子生徒が1人、いたのでした。ずっと色んな先生のデスクを訪問し、実に細かく授業内容のメモをとったのです。

 彼女の答案は99点。「遠慮なくいただきます」を、うっかり平仮名で「えんりょ」と書いてしまったという過ちでした。それすら、彼女はなかなか認めません。漢字でないと減点とはいわなかった、という意見です。しかし、中国の生徒はあまり「抗議」はしません。盛んに残念がるだけです。とにかく99点。

 期末での7点差ですから大きいものがあります。実はクラスあたり4人の優秀者というのはほぼ定位置化しています。試験のたびに100点かどんなに悪くても98点という生徒が3人います。あと1人。

 私は班長に、「今回のテストから、中間と期末の比率は46ではなく37になった。私は試験のあとで知った。君は知らなかったのか。」

 班長は天を仰ぎました。「知りませんでした。それじゃ中間の僕の92点には意味がない」

 私「いや、意味がないとは思わない。しかしそれを知らなかったのは不幸だ。とにかく今回はどう計算しても4人目は99点の女子だ」

 3年生の成績優秀者を通訳に立て、必死に説得したかいあって、最後は彼は自分の89点に納得しました。私は着任以来こんなに何事かを一生懸命しゃべったこと、ありません。

 最後の彼のコメント。「よくわかりましたから、先生どうぞ安心してください。僕は今日から、もっと努力して日本語を勉強します。」(請老師不要放在心上、以后我会更加努力的学習日語!)

 なんとかして彼の、日本への留学希望、かなえてやりたいと思います。「人情がわかる」彼のことが私は大好きです。1年生にはいませんが、成績はものすごく良いのに、どういうわけか「人情」のわからない中国人学生、います。

 まぁ要求するほうが悪いのかも、ですね。

 涙もろい、その点でも彼と私は共通しています。

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