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2013年6月18日 (火)

ウォーシーニーハイズ(僕はあなたの子どもだ!)

とてもフレンドリーな3年生に教えて貰いながら、孫エイさん(比叡山の叡の字から旁をとったもの)の小説を訳しています。

2人の夫婦が離婚して子どもをどちらが育てるか相談するところから、小説は始まります。子どもは、父親が引き取ります。「お前の乳房は豊満だが栄養が足りなくて乳が出ない。その胸を見るたびに期待を裏切られた赤ん坊は泣き叫ぶだろう、その点オレの胸はぺったんこだ、道路脇の舗道のようにぺったんこだ、だから子どもは見ても泣かない。」

無茶苦茶な理屈だ、と思うのですが、もともと子どもが欲しくなかった21歳の妻の方は「好都合だ」と思います。

50歳を過ぎた「地区委員会主任」というのが出てきます。のち離婚することになる夫婦のその妻の方が出産を果たしたばかりの時、わざわざ2本のバスを乗り継いで病院まで、『特別に』慰問にやってきます。その目的が、「避妊具の装着は、すんだ?」

主任は、晩婚晩育、つまり少子化政策が個々の夫婦に浸透しているかどうか何より気にする人物なのです。出産を終えたばかりの若い母が「避妊具の装着は済みました」というと、「自分たちの希望より国家の政策を優先させてくれてありがとう! あなたはすばらしい、模範的な女性だわ!」と叫びます。この他にも、この50台の女性『主任』は、双子じゃなかった? 三つ子でもなかったのね? 1人? いいことだわ!」のように読み手が気に触ることばかり言います。

訳してくれている3年生に、「この作家には政府当局に対する批判的意見があるのか?」と聞いてみると、「もちろんあります」と返答。そして、現在の複雑きわまりない状況について、丁寧に説明してくれました。

 小説のタイトルは「僕はあなたの子どもだ」。主人公はたぶん楊帆(ヤオパン)と呼ばれる、小説開始当初の赤ん坊です。

 訳すほど面白くなります。かなり長い小説ですが……さてこの3年生が卒業するまで、どこまですすむか……。

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