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2013年5月11日 (土)

阿城へ。金王朝の栄華を鑑賞。途中で中国人の口喧嘩を鑑賞。

 2年生の男子学生3名に引率され、阿城へ行って参りました。学校前から3本のバスを乗り継ぎ、2時間半の移動となりました。

 阿城は、ハルピンから25キロほど東南東にある小さな町です。12世紀の初頭に金王朝を打ち建てた完顔阿骨打太祖から10代ほどの支配者の偉業を展示した「金上京歴史博物館」とその他いくつかの史跡のある、観光地です。

 ハルピン駅を810分に出るバスは満席、もちろんその直前のバスも直後のバスも満席だったので阿城は観光客で混雑しているに違いないと思いましたが、歴史博物館もその他の史跡も人影はまばらなようでした。金一族の始祖である完顔阿骨打をはじめどの将軍も銅像を見る限り大変なイケメンで、武力を行使しただけでなく文字を作り芸術を愛好した、という説明になるほど、なるほどと感心してしまうのでありました。今日残っている銅像の顔と900年前に武力制圧、のち統治した男の顔が同じであるわけはないのですが。

 歴史博物館は引率してくれた江蘇省出身の李くんの説明によれば金太祖の子孫が現在も台湾で存命中で、その人が私費で(!)ここにこれを建てたものだということなのでした。大変な資産家であります。篤志家であります。拝観料無料というのもすごい。展示内容は歴史的経過の説明から当時の地図から民衆の暮らしを再現するジオラマから、ここ阿城の地から出土した数々の鉄器・銅器・磁器の復元展示から、大変に盛りだくさんなのであります。将軍達の銅像はこれでもかというくらい巨大で、がちがちの筋肉質で、そして非常に意志的な目で斜め上をがっしと見上げているのでありました。

 「城」というからには城壁が周囲を囲っていたはずなのでありますが、その跡は現在は単なる盛り上がった土の帯、として今に残っております。土が崩れないように植えられている木はそれなりの大きさに育っておりましたが、それはさて当時のものというわけには行きますまい。城の上はどこまでもどこまでも歩くことが出来ます。右にかつては城市であった生活のあとと、左にどこまでも広がる玉蜀黍畑と、それぞれを見ながら歩む遊歩道は城壁跡の上を、何キロも続いております。

 歴史博物館は無料でありましたが、廟は有料でした。大人30元、学生・65歳以上のシニアが15元、70歳以上が無料。廟は確かに風情のあるもので実際に巨大な地下の石棺も拝見しましたが、李くんは「最初に来たとき7元でした、2回目15元、そして今回は30元、値上がりの率が……」とぼやきましたが、最初が安すぎたのだろうと思います。

 バス停前の食堂で9150円の焼きそばを食べ、また3本のバスを乗り継いで学校へ。ハルピンへ戻る客はむやみに多いので、バスは数珠繋ぎになってつぎつぎ発車します。ハルピンまで25キロ、7元。(130円)

 それは良いのですけど、座席について巡回の女性にお金を渡したあとで、運転手さんが1台前のバスの運転手さんとケンカを始めました。おそろしく早口で何を言っているのかわかりません。つかみあいのようなものではなく、口での言い合いであります。しかしその口調が激しい。気の弱い日本人なら具合悪くするのじゃないかと思いました。

 さっぱりケンカが終わらないので、料金係の人(若い女性)の誘導で別のバスへ。

 おもしろい事が起こりました。同じ座席数のバスで同じ乗客が移動した(はず)にもかかわらず、座れない乗客が出てきたのです。彼女は当然、もう7元を払い終わっています。

 「あたしの座席がないんだけど」

 料金徴収係さん、えらい剣幕で、「お金を払わないで移動してきて座ってるの誰!!」

 即座に最後尾の乗客が名乗り出ました。「……ウォメン……」

 無事にハルピンに着きました。

 3人の男子学生の、ケンカを目撃しての感想。

 「東北地方の人は、行儀がいいです」

 「えっ、あんな剣幕でケンカしてるのに?」

 「乗客です。みんなおとなしく黙って座ってた。僕の地方じゃ、間違いなく乗客は運転手に加勢して

大規模なケンカに発展します」

 なるほどねぇ。1人は江蘇省、1人は河北省、そしてもう1人は、湖北省。

 南の人は黒竜江省の人のようなわけにはいかないんだ。

 金王朝の栄華のあとをたっぷり鑑賞し、焼きそばを堪能し、ケンカまでオプションでついて、立派な土曜日の1日観光でありました。

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