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2013年5月 3日 (金)

真面目な人に国語教師は無理

 皮肉でも何でもありません。生真面目な人に、国語教師は無理、であります。

 日本語の品詞は1011かあるいは9か、ということで頭を悩ます人がいます。中学校の教科書じゃぁこれは10だけど、名詞を2つに分けるべきだという人がいます。「花」「鳥」「富士山」などの普通名詞・固有名詞はまぁ名詞で良いが、「これ」「それ」などといった代名詞は明らかに名詞とは違う、品詞上、これは切り離すべきだという主張であります。

 どうでもいいのであります。

 「魅せられたる魂」という小説があります。さてこの「魅せる」は明らかに動詞だけど、どう活用するのか? 辞書には文語動詞「魅する」と掲載されている。おかしい。文語動詞だというのが本当だとして、連用形と終止形はどうなるのか? 「魅」と「す」の連結語なのか? それともこれは「見せる」の麗美表記なのか? それじゃぁロマンロランは、ある魂を、「見せられた」のか?

 どーでもいーのであります。

 昔々から「真面目」な人が頭を悩まし、未だに結論が出ていないのは、形容動詞というのはあるのかないのか、であります。「静かだ」というのは形容動詞じゃない、名詞に断定の助動詞(存在詞というおもしろい命名をした人もいる)がついたものだ、だから日本語に品詞は9しか存在しない、と、今にも血管を破裂させそうに力まれるのであります。

 どっでもEのであります。

 何年か前、私達を派遣した日中技能者交流協会が中国へ派遣する国語教師を集めて講習会を開いた際、「ふざけるな」といって途中で帰ってしまった人がいるそうです。これは実話、ふかしたてのサツマイモのように本当のことであります。講習会では「形容詞」「形容動詞」ということばを使わず、「イ形容詞」「ナ形容詞」という。そして終止形と言わず「辞書形」という。連用形と言わず「ます形」という。そこにこの真面目な国語教員は、頭に来たのであります。自分は30年間、形容詞形容動詞連用形終止形で仕事をしてきたのだ、ます形て形なんてオカシナ用語で授業できるか!

 ……どうでもいいじゃん。

 私はおとなしくその講座を聴きました。(聴かないと中国へ来れなかった。あ、ら抜き表現だ)そうなのね、辞書型というのね。連用形と言っちゃいけないのね、て形ます形なのね、と了解したのであります。ところが着任した黒竜江東方学院では、日本の古来の文法用語で授業がなされておりました。つまり形容詞、形容動詞、であります。もちろん生徒は、い形容詞、な形容詞という言葉と、両方知っております。

 つまり。

 どうでもいい、ということは、とても大事なことであります。真面目にひたむきに、どうでもいい、とかんがえないと、いけないのであります。

 まぁ、現在そのように考えられちゃうのも、大野晋博士や金田一春彦博士のお・か・げっ・なんですけどねっ! なんちゃって!!

 ……すみません。

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