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2013年5月 1日 (水)

中国女性は口のまわりから歳を取る

 1年生2人に引率され、ハルピン第1の観光スポット、中央大街へ。

 連休中とあって、ものすごい人、人、人。

 中央大街は1キロから2キロ、あるかないかという短い歩行者専用道路。南は入り口であることを示す風情ある鉄のゲート、北は松花江という湖のように広い川。観光船がお客を満載して向かいの太陽島との間を往復しております。それに乗ろうという人がまぁ長蛇の列をなしています。

 道の両側はとりあえず土産物屋さんでいっぱい。ハルピンの市街地北部、このあたりはロシア様式の建物が多いところ。マトリョーシカ人形を売るお土産物やさんなんかがあって、まぁかわいくほほえましいのであります。しかし人、人、人、人。京都の祇園祭なんかメじゃない。歩けない歩けない。

 学校から行きも帰りもバス、片道1時間でありましたが、もちろんそのバスも殺人的に混雑。生徒には「あたしゃ立ってるの平気」と何度も言ったのに座らせるのは生徒の義務と思っているらしく、座席を確保した人にいちいち「どこで降りますか?」と。ちかぢか空きそうな席を見つけると、「老師、ここで立って待っているとこの席、まもなく空きます」と。

 座っている人に申し訳なくて。おちおち座席で寛ぐこともできないだろうな。

 それにしても混雑したバスの中ではなるべく日本語、使いたくない私。今まで目立ったトラブルは無しで来たけど、やっぱり調子に乗るのは良くない。

 それにしても人混みで中国語の発音を聞いていると、むやみに上がり下がりがあるのは中国語の宿命として、「ウ」だけで何十通りもあるような複雑な口の動かし方を強要されるその音韻数特徴をずっと耳にしていると、これでよくしゃべって疲れないなということ。

 ある人は、「ゆっくりしゃべって」というと、「中国語はゆっくりしゃべれない」とご返答くださった。

 3年生の張さんは、「中国の女性は顔から老けてゆきます。細かく言うと口のまわりから老けてゆきます」と。あまりにも口に力を入れ、喉にも力を入れ、複雑な音韻をしっかり上げ下げして発音するために、口のまわりから「しわ」が寄り始めるのだそうです。

 たしかに、「ウォシャンマイラージャオヨウメイヨウマー」とはつおんするとすると、「ウォシャンマイ」までは発音は地をはうように低い。「ラー」は上からはじまり発音の終わりは奈落の底かと思えるほど極端に低く。そこで匍匐前進したかと思うと、つづく「ジャオ」はこれ以上出せないと思うほど高い。宇宙の果てから言っておるのかと思えるほど高い。更に「ヨウ」は地を這い「メイ」は下から上へぐうぅっと上がりまた「ヨウ」で地べたに穴を掘り最後の「マー」で宇宙に帰る。

 「唐辛子ある?」とそれだけ言うのに女性は何歳も歳を取る、それも口のまわりから歳を取る、いまこよなく美しいあなた様に、そのやがてやってくる中国語をしゃべる人の宿命の日のあなたに、合掌。

 なのであります。

 まぁ張さんの言うのが本当なら、ですけど。

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