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2013年5月17日 (金)

ブロッコリーの奥から橋下発言を読めば

 ブロッコリーの奥から、世間様の様々な動向を見学させていただいております。

 ネットに書かれたことが客観的に真実であるわけがないし、新聞だってそれぞれの社の都合というものがある、想定する読者層というものがある、発表までには一定のコードの制約をクリアしておりますから、私が中国のここ、ハルピンで学習する事なんて本当に本当のことの数パーセントなのでありましょう、事によったら完全に逆のことを教えられているのかもしれない。

 ということをわきまえた上で、あらためて大阪市市長の、奇怪(この言葉、中国では『突飛』『個性的』など色んな意味をはらむ)な発言を読むのであります。

 ははぁ、沖縄でアメリカの兵士が数々の蛮行に及ぶのは、いつ弾が飛んでくるかわからない生死ギリギリの状況にいる「猛者」の内部に溜まり溜まった性欲の処理の場がないからなのかぁ。

 私は、全然違うと思っていました。アメリカが名実共にこの国を管理していて、軍用機で基地内の飛行場に降り立てば入国にパスポートも必要じゃない、気が向けばそこから基地外に出ることもできる、そうすればアメリカ本土から、パスポートもビザもあの面倒なイミグレーションもなしに那覇にも立川にも岩国にも、当たり前ですが東京にも来ることができる。上に私は「入国に」と書いたけど、そこはアメリカとは違う、独立した一個の「国」なのか? 少なくともアメリカの兵士にとって、そこは面倒な手続きを要するのが本来当然の、尊敬と尊重をもってあたるべき「外国」なのか? そこは自分がもといた「アメリカ」なのではないか? 理性と教養を「もともと」持っていた人でないと、日本のことを、日本人のことを、あらゆる意味で自分たちアメリカ人と違う、独自の価値観と生活様式を持った、敬意を払うべき異国の民であると、認めつつ日々を送ることはできないのではないか?

 私はありがたいことに複数のアメリカ人を知っておりますから(向こうじゃ私のことを友人と思うかどうかわからんが少なくとも一緒に酒も飲めば桜も観賞した)「アメリカ人」をひとしなみにくくることは危険ではありますが、基本的にある種のアメリカ人にとっては、今なお勇気を持ってこの言葉を使うなら、見下してもかまわない、少なくとも歴代のアメリカ政府によってずっと見下されてきた、属国の民であるということでありましょう。

 だからこその性犯罪であります、と私は思うのであります。

 いやいや、そんなこと、誰だって「百も承知」なのでありましょう、私達の父母の世代から始まった懸命の労働はいつしか1200兆円という気の遠くなるような流動資産を生み出したという、ちょっと行きつけのビアガーデンに安倍さんがいたら(麻生さんでもいいや)聞いてみたい、「私の父達がせっせと稼いだ1200兆円はどこへいったんですか? ちょっと今、それ、使いましょうよ」安倍さんはいうだろう、「あああのお金ね、ありませんよ、アメリカの国債を買い支えるのに使っちゃったから」

 いずれ紙くずになることが明白である国の国債を買い支えるのが、父の役割だった、歴代総理の役割だった、そしてそれを「そうですか」と、おとなしく受け入れるのが、私の役割だった、そんな国の民を、アメリカが尊敬するか? おおありがとう、と感謝するか? しないだろう、だからこその性犯罪だろう、蛮行だろう、実は私がこんなことブロッコリーの奥で呟かなくても、みんな知っていることだろう、ちゃんと言えちゃんと。この問題は解決なんてできません、はじめから日本と米国の地位は対等じゃないんです、そのことはアメリカ兵の骨の髄にしみこんでいます、彼らは尊敬も尊重も日本人に対して感じちゃいません、性風俗の利用についてどうのこうのなんて、脳味噌が1グラムでもあれば関係のないことだと誰にだってわかります。ちゃんと言え。日本に来たアメリカ人は、仕事上の必要かそれなりの興味がないと日本語なんか勉強しない。もう、「学ばない」と決めているかのように、学ばない、話さない。(例外はある)しかし中国にいるアメリカ人は信じられないことに、ものすごい速さで中国語をマスターする。数ヶ月で日常会話をこなす。

 尊重、尊敬、それは、「感性」の、情緒の問題じゃない。

 純粋に、「政治」の問題だ。

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コメント

いつも楽しく読ませていただいております。該博な知識、趣味の領域を超えたさまざまな技をお持ちの方だと、このブログで初めて知りました。ピアノだけは一度聞かせてていただきましたが、プロはだしでしたね。しかしながらあまり褒めちぎってばかりなのも、ヨイショしているみたいに思われますので、少しばかり反論も申し上げたいと思います。アメリカの国債が将来紙屑同然であり、日本はアメリカのためにせっせと国民の血と汗の結晶である国富をつぎ込んでいる、との主旨を書かれておられますが、それは少々乱暴な論議かと思います。日本の富がアメリカに流れるのは単純にアメリカ国債が今のところ、もっとも安全で、現在はマイナス金利ではないかと思われるほど利率が下がっていますが、つい、2,3年前までは利率が相対的に高く、しかも世界中で瞬時に売買できて現金化可能。日本がデフレに喘ぎ、20年もの間、沈みっぱなしで新規投資できる環境がろくになく、したがって余ったお金は安全資産と目されるアメリカ国債、そしてこれも近い将来紙屑同然になるかもしれない日本国債に流れていた、というのが本当のところではないかと思います。政治の論理ではなく、経済の論理的帰結ではないでしょうか。そして現在は赤字国家転落寸前の日本の莫大な新発国債が、安全資産として利率がさほど上がることもなく買われて続けている現状はどう考えても健全なものとは思えません。経常赤字が恒常化すれば、アメリカ国債より先に日本国債の方が暴落するのではないかと拝察します。アメリカ人の資質については全く同感です。彼らの特権意識、自国の価値観に対する盲信、長年日本に住んでいても日本語をろくすっぽ学ぼうとしないアメリカ人が多いことは私も存じています。それにしても中国にいるアメリカ人がそんなに中国語を学ぶ意欲が高いとは知りませんでした。私の知っているアメリカ人留学生は中国語の授業なのに平気で英語で質問したりしています。他の国の方々は日本人も含めて懸命に中国語で話そうとしているんですけどね。一人だけの例をとって言うのもおかしいですが、英語は世界語みたいな意識で外国人に接している国民だと思いますよ。アメリカ人ってのは・・もちろん相対的にですけど。

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