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2013年4月26日 (金)

朝一番で女生徒が口にした怪我人の数に絶句

 午前730分の研究室(職員室)で。

 1人の女生徒が小走りに入ってきます。

 「先生、今日は私がスピーチ当番なんです。原稿見てください。」

 私「朗読してみて。」

 イントネーションや漢字の読みを直します。2年生くらいだと、「方法」なんて字に中国読みが混じります。「ファンフォン」と、微妙にンの音が入るわけです。それを丁寧に直し、また原稿の誤字を指摘、直させます。

 「このたび四川省で起きた震級7の地震の被害は……」「震級は中国語だ。マグニチュード、と言った方が良いね」

 ……犠牲者の数が190名あまりというところまで聞きました。被災避難者の数が41万人というのもうなずけましたが、怪我人の数に報告が及んだとき、私は絶句しました。

 「まさかそんなにいるわけがないだろう。資料の読み違えじゃないの?」

 「たしかにこの数字です。」

 ……何が本当なのか。

 海のように地表を埋め尽くす怪我された方々の様子が、脳裏に浮かびました。大勢の大学生が志願し、組織され、現地に向かっていると言います。彼女の姉上も志願しました。ボランティア、という単語を彼女は使いました。

 しかし……。

 私の想像を遙かに超える数の重軽傷者がいるとすると、それ自体全省内の医療機関が業務をストップさせて事に当たっても追いつかないほどだろう。

 彼女の間違いかもしれない、という気はいまだにしますが。

 学内には、学生会の作った深紅の横断幕がかかっています。雅安の人々を励まそう! と大書してあり、賛同者はフェルトペンを持ってきて署名します。よく知っている名前もいくつか発見しました。

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