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2013年4月20日 (土)

まちがってしゃべったことは時にわすれづらい

 英語の単語や中国語の単語を覚えないくせに、妙なことを覚えてしまって困ります。

 新中心の冷凍食材やさんにはとんでもない美人の奥さんがいて、働き者のご主人と一緒に明るく店を運営しています。何度かいくうちに顔見知りになり、遠くからでも笑顔で挨拶してくれます。

 店が暇な時間帯には、彼女は店を夫に任せ、近くの八百屋さんや麺類やさんと麻雀の卓を囲んでいます。うしろからちらっと見ただけなのにアパートに帰ってからも、私はその手牌を覚えていたりします。なんでそんなところで四索を切るんだよ、そこは白だろう、さては積み込んでるな、なんてどうしようもないことを覚えていたりします。ちなみに中国の麻雀牌はかなり大きいです。そして日本のそれのように象牙と天然の竹を組み合わせたような優雅なものではありません。

 しょうもないことというと、金物屋さんで買ったペンチ1つを最初店主はなん元といったか、それをいくらまで値切ったか、みたいなことは決して忘れません。要するにお金に対して私の頭は細かいということなのかな。

 あるいは、気になっていることというのが忘れられないのかな。

 昨夜は晩ご飯を食べに来てくれた1年生達との会話が、とても楽しいものでした。

 チチハル出身の女子は「ぜひ私の故郷に来て、丹頂鶴を見て、牛肉の串焼き肉を食べてください。」と語りました。おしゃれでスタイルのいい現役のモダンダンサーでもある鳥西出身の人は、9時間かかって帰省するその鳥西(チーシー)にどんな色の湖があるか、熱を込めて語りました。「それを見に来てください」。

 でも寝るときも朝になってもしつこく覚えていたのは、「夏に東京の大学に短期留学します。何か注意点はありますか?」と語った男子の言葉と、それに対して私が答えた内容でした。物価のこと、それから地下鉄の中で中国人同士で声高にしゃべるな、東京の街はとても魅力的だが夜が更けるに従って治安上問題のある場所に変身する区画があるから注意するように、そんなことを私は語りました。

 どうでもいいことを自分はアドバイスだと思ってしゃべったのではないか、ともやもやしていたのでした。

 歌舞伎町の2丁目がどんな場所なのか、肘をつかんでどっかへ引っ張っていこうとする派手な服を着た化粧の濃い奇妙に歯並びの悪い女性が何を目的としているか、そんなことはあえて語らなくても彼の皮膚感覚で対処することだろう。

 私は、「日本へ行ったら中国人同士で決してつるむな」ということを言うべきだったのでした。だから、彼との会話がしつこくしつこく頭に残ったのです。自分の間違いが記憶されたのでした。

 異国へ行ったら、同国人同士でつるむな。

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