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2013年4月 6日 (土)

中国的恋愛事情その1

 私は、誰かに「恋人はいますか?」と聞くことは重大なプライバシーの侵害だし相手が男であれ女であれ許されないハラスメントだと(実はこの言葉の正確な意味が今なおわからない)思っていますから、生徒に聞いたりはいたしません。日本での常識は実はアメリカでもそのままであるようで、アメリカ在住の若い人に向かって「恋人はいるか?」と聞くことは無礼というより一種の暴力であるようです。中国ではそうじゃないのだ、ということを知ったときは驚きました。中国人同士では、平気でその質問をしあっています。私にも、聞いてもいないのに、「恋人ができました。○○学部の☆☆学科の生徒で……」などと打ち明ける人がいて戸惑います。忘れられないのは、夕方の7時にわざわざ某4年生女子がアパートを訪れ「これが私の彼氏です」と告げたことです。それが何か? といいそうになりましたが、横でくだんの彼氏が恥ずかしそうな、迷惑そうな顔をしているのが印象に残りました。ちなみにおみやげに、すばらしくおいしい葡萄をひと房、持ってきてくれました。

 今、そのカップルどうしていることやら。

 日本の高校、大学ではそうでもないのでしょうが、中国では、恋人ができるとその瞬間から全く勉強しなくなる人というのがいます。というか、かなり多いです。これはいくぶん彼らも自覚しているらしく、某1年生男子は私に「在学中は彼女は作りません。勉強します」語りましたから、中国の大学の「傾向」なのかもわかりません。「なんで▼▼さんは、今度のテストで27点しかとってくれなかったんだ」「彼氏ができましたからねぇ」そんな会話がふつうにあったりしました。

 恋愛か、勉強か。どっちか片方しかできネェのかよ、と私は思うのですが、某大学生は、

 「先生それは無理です」

 なんで?

 「だって、中学、高校と、恋愛は禁止だったんですよ。大学に入ってようやく、手をつないでキャンパス歩いても良くなったんじゃないですか」

 そっかぁ、今まで恋愛禁止かぁ、と私は思いましたが、そのツケが大学1年生の最初の大事なテストの27点じゃ困っちゃうよな、とも思ったのでした。

 「大丈夫ですよ先生、そろそろ別れる頃ですよ、別れたらまた勉強し始めますよ」

 そういえば中国の大学生は付き合っているときも絡みつくようにその辺を歩き回って派手ですけど(みんながみんなじゃないですよ)別れるときも派手です。ある秋の日、校地の隅で、男が行こうとするのを泣きながら女が引き止め、また行こうとするのを引き止め、見ているうちに(じっと見つめてたわけじゃありませんが)すっかりセーターが伸びちゃったという光景もございました。

 暇だね私も。

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