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2013年4月11日 (木)

4月21日から日本で暮らします、留学生活のスタートです、という人の訪問を受けること

 大学を卒業して、日本へ留学するという人の突然の訪問を受けました。

 421日に瀋陽から成田へ行きます。その夜に早稲田にある留学先の寮に入って、22日にはクラス編成のためのテストを受けます、という人です。ちなみに寮費は35千円。食事はもちろんついてないし、寮なのに安くないなぁと思いますが、生徒さんは「でも、キッチンが付いていますから」。

 仕送りで足りない分は東京都内でアルバイトをして補うそうです。

 入学時、実にたくさんの生徒が、「卒業後は日本に留学」あるいは「上海や広州にある日本企業に就職」することを希望します。しかし実際に卒業するときには、それを実現させる人の数はとんでもなく少なくなります。

 日系企業への就職はいろいろ難しい面もあるだろうけど、留学者の数がこんなに少なくなっちゃうのはなぜ? と、彼女に質問してみます。

 その答え。

 「やっぱり経済的なこと、それから最後の勇気でしょう。」

 勇気。

 「ええ、私もいっぱい、考えました。」

 私は、留学をめぐる、現在の中国の悩みについて質問してみました。

 アメリカへ、カナダへ、ヨーロッパ各地へ、留学する中国人は大変に多い。ハルピン師範大学なんか、日本の各大学へ単年度で50人も留学させている。でも、帰国する人は3割しかいない。7割の人は留学先での勉学が終了しても、その国に留まる、あるいは他の国にわたってしまう。過半数は帰国しない。そのことについてはどう思う?

 「そうですか、でも私は必ず瀋陽に帰ります。独りっ子ですから、親と暮らさないといけません。」

 そう決意して日本へ行ったが、結局は中国に戻らなかった人を1人、知っていますがもちろんそんなこと、言いませんでした。7月に東京で再会しようと固く約束して、別れました。

 「東京で会うときは、ハチ公の前にしましょう」と彼女は言いました。

 思いはすでに東京に飛んでいるんだな、と私は思い、彼女の使った「勇気」という言葉の意味をかみしめてみました。私は私なりに「勇気」をふるって、この中国に来たのかもしれない。

 でも、祖国に残るにしても、「勇気」は必要なのだと思います。

 日本にいるにしろ、中国にいるにしろ。

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